アリストテレスの名言・格言・警句140+選

アリストテレス
アリストテレスの名言
  • 紀元前384年~紀元前322年
  • 古代ギリシャのマケドニア出身
  • 哲学者・科学者で学園「リュケイオン」の設立者
  • プラトンの弟子で、論理学、生物学、政治学、倫理学などにおいて体系的な知識を構築し、西洋の思想や科学の発展に大きな影響を与えた
  1. 「人間は本質的に政治的な動物である」
  2. 「説得は、話者の人格によって達成されるものであり、話し方によってその人が信頼に値すると思わせることが重要である。私たちは、善良な人々の言葉を他の人々よりも確実かつ容易に信じる。これは、どのような問題においても一般的に当てはまり、特に確実な証拠がなく意見が分かれる場合には絶対的に当てはまる」
  3. 「すべての人の友である者は、誰の友でもない」
  4. 「すべての人は本能的に知識を求める」
  5. 「一羽のツバメが夏を告げることはなく、一日が夏をもたらすわけでもない。同様に、一日や短い時間だけで人を幸福にすることはできない」
  6. 「ホメロスは他のすべての詩人に、巧みに嘘を語る技術を教えた」
  7. 「友達になりたいと思うのは簡単なことだが、友情はゆっくりと熟す果実のようなものである」
  8. 「母親は父親よりも子供に対する愛情が強い。なぜなら、子供が確かに自分の子であると確信しているからである」
  9. 「道徳的な徳は、生まれつき備わっているものでも、自然に反するものでもない。自然は徳を受け入れるための土壌を準備するが、徳の完成は習慣によって形成される」
  10. 「労働の目的は、余暇を得ることである」
  11. 「ある動物は大声で鳴き、ある動物は静かで、また別の動物は声を持つが、言葉に近い音を発するものもあれば、そうでないものもいる。音を立てる動物も静かな動物もおり、音楽的なものも非音楽的なものもあるが、多くの動物は繁殖期になると特に騒がしくなる」
  12. 「財産は個人のものであるべきだが、その利用は共有されるべきである。そして、立法者の特別な役割は、このような善意ある心を人々の中に育むことである」
  13. 「偉大な天才には、いくらかの狂気が伴う」
  14. 「不平等の最悪の形とは、不平等なものを平等にしようとすることである」
  15. 「品質は行動ではなく、習慣である」
  16. 「卓越とは、選択に関わる状態であり、私たちにとっての中庸に位置するものである。それは理性によって決定され、実践的な知恵を持つ人が判断する方法で決定される」
  17. 「正義を行うことで正義の人となり、節度を保つ行動をすることで節度ある人となり、勇敢な行動をとることで勇敢な人となる」
  18. 「貧困や人生の不運において、真の友は確かな拠り所である。若者にとっては悪事から遠ざけ、年老いた者にとっては慰めや助けとなり、人生の最盛期にある者にとっては高貴な行いを促すものである」
  19. 「友情は本質的にパートナーシップである」
  20. 「節度とは、快楽に関する中庸である」
  21. 「魂は、常にイメージを伴って考える」
  22. 「自然は無駄なことをしない」
  23. 「私たちは真実と友人の両方を愛するが、敬虔さはまず真実を尊重することを求める」
  24. 「正当な理由で、正しい相手に対して、適切な方法で、適切な時に、適切な時間だけ怒る人を称賛する」
  25. 「理想の人は、人生の不運を威厳と品位を持って受け入れ、最善を尽くして状況に対処する」
  26. 「この世で何かを成し遂げるには勇気が不可欠である。勇気は名誉に次ぐ、心の最も偉大な資質である」
  27. 「若者は希望を抱きやすいため、容易に欺かれる」
  28. 「困難から逃げることは一種の臆病であり、自殺者が死に立ち向かうことは事実だが、それは高尚な目的のためではなく、苦しみから逃れるためである」
  29. 「ある主張が説得力と信頼性を持つのは、それ自体が明白であるか、または他の明白な主張から証明されているように見えるからである」
  30. 「改革の始まりは、財産を平等にすることではなく、高潔な性格の者にはさらなる欲望を持たせないようにし、下層の者がさらに多くを得ようとしないようにすることにある」
  31. 「国家は生存のために成立し、良き生活のために存続する」
  32. 「教育は老後に備える最良の準備である」
  33. 「民主主義においては、貧しい者が豊かな者よりも力を持つ。なぜなら、貧しい者の方が数が多く、多数の意志が最高権力を持つからである」
  34. 「私たちが喜びや友情を感じているときの判断は、苦痛や敵意を感じているときの判断とは異なる」
  35. 「人生の究極的な価値は、単なる生存ではなく、気づきと熟考する力に依存する」
  36. 「劣位にある者は平等を求めて反乱を起こし、平等な者は優位に立つことを求めて反乱を起こす。この心の状態こそが革命を生むのである」
  37. 「コウモリの目が日の光を見えづらくするように、私たちの魂の理性も、自然に最も明白なことを見ることを難しくする」
  38. 「正義の美徳は、知恵によって調整された中庸にある」
  39. 「私たちは平和に生きるために戦争をする」
  40. 「偉大な都市は、単に人口が多い都市と混同してはならない」
  41. 「人の目には、大きいもの、小さいもの、適度な大きさのものがあり、最後に述べた適度な大きさが最も良い。そして、目には突出したもの、奥まったもの、適度に配置されたものがあり、動物全般において奥まった目が最も鋭い視力を持つ。適度な位置にあることが最良の気質を示す」
  42. 「人格は、最も効果的な説得手段とさえ言えるだろう」
  43. 「優れた魂には、必ず少しの狂気が含まれている」
  44. 「同じアイデアが世に現れるのは、一度や二度ではなく、数えきれないほどの回数にのぼる」
  45. 「詩は歴史よりも洗練され、哲学的である。なぜなら詩は普遍的なものを表現し、歴史はただ個別の出来事を記録するだけだからだ」
  46. 「個人の美しさは、どんな推薦状よりも大きな推薦である」
  47. 「愛とは、一つの魂が二つの体に宿っているようなものである」
  48. 「人生からは、宴席を後にするように、渇くことも酔うこともなく立ち去るのが最良である」
  49. 「魂が存在しなければ時間も存在するのか、これは十分に問う価値のある問題である。数える者がいなければ、数えられるものも存在し得ないからであり、したがって明らかに数というものは存在し得ない。数とは、すでに数えられたものか、数えられる可能性のあるものであるからだ」
  50. 「子供に良い教育を施す者は、子供を生んだ者よりも尊敬されるべきである。なぜなら、前者はただ生命を与えただけだが、後者は良く生きる術を教えるからである」
  51. 「苦難は、それを鈍感さではなく、心の偉大さによって明るく受け入れるとき、美しいものとなる」
  52. 「魂、あるいは魂の中の心だけが数を数える能力を持つのであれば、魂が存在しなければ時間も存在し得ない。時間が属性として付随するものが存在するのみであり、すなわち、変化が魂なしに存在できるかどうかによって決まる」
  53. 「すべての美徳は、公正に扱うことに集約される」
  54. 「小さな悪には誰も気づかないが、それが大きくなると目に留まる」
  55. 「多くの人は、愛情をもらうよりも与えることを好む」
  56. 「芸術の目的は、物の外見を表現することではなく、その内面的な意義を表現することにある」
  57. 「悪人は悔恨で満ちている」
  58. 「自由と平等が主に民主主義において実現されるものであるなら、それらはすべての人が等しく最大限に政治に参加することで最もよく達成されるだろう」
  59. 「教育を受けた心の証とは、ある考えを受け入れずに理解することができることである」
  60. 「完全な友情とは、善良で、同じように優れた人々の間に成り立つものである。彼らはお互いの善のために相手を思いやり、そして彼ら自身もまた善である」
  61. 「すべての技術、探究、同様にすべての行動や選択は、何らかの善を目指すと考えられている。ゆえに、善はすべてのものが目指すものであると正しく述べられてきた」
  62. 「私たちは恐れている人や尊敬している人には、その恐れや尊敬がある限り怒りを感じない。恐怖と怒りを同時に抱くことはできないからである」
  63. 「教育は繁栄の中では飾りとなり、逆境の中では避難所となる」
  64. 「欲望を克服する者は、敵を倒す者よりも勇敢であると私は思う。なぜなら、自分自身に勝つことこそが最も難しい勝利だからである」
  65. 「敬虔さは、友人以上に真実を尊重することを求める」
  66. 「最も偉大な美徳とは、他者に最も役立つものである」
  67. 「法とは、情熱から解放された理性である」
  68. 「若い頃に身につけた良い習慣が、その後の人生に大きな違いをもたらす」
  69. 「ゆえに、人間の善こそが政治学の究極の目的でなければならない」
  70. 「人は特定の行動を繰り返すことで、特定の性質を身につける」
  71. 「たとえ世界中のすべてを手に入れたとしても、友のいない人生を誰も選びはしない」
  72. 「若者は常に酔ったような状態にある」
  73. 「寡頭政治家も暴君も民衆を信用せず、ゆえに彼らから武器を奪う」
  74. 「ある動物は、狐のように狡猾で悪意に満ちている。また、犬のように凶暴だが友好的で愛情深いものもいる。象のように穏やかで飼いならしやすいものもいれば、ガチョウのように恥を知り、警戒心の強いものもいる。孔雀のように嫉妬深く、飾りを好むものもいる」
  75. 「魂について確かな知識を得ることは、世界で最も難しいことの一つである」
  76. 「人は神々を自らの姿に似せて作り上げる。それは姿形だけでなく、その生き方においても同様である」
  77. 「孤独を好む者は、野獣か神のどちらかである」
  78. 「すべての有給の仕事は、心を奪い、堕落させる」
  79. 「初めのわずかな真実からの逸脱が、後に千倍にも膨れ上がる」
  80. 「若者が格言を口にするのはふさわしくない」
  81. 「知識を持つ者は行動し、理解を持つ者は教える」
  82. 「不運は、真の友ではない者を明らかにする」
  83. 「幸福は私たち自身にかかっている」
  84. 「恐れている相手を愛する者はいない」
  85. 「教育の根は苦いが、その実は甘い」
  86. 「人間は唯一、理性を備えた動物である。他の多くの動物も記憶や学習の能力を共有しているが、それらは人間の理性とは異なる」
  87. 「修辞学(弁論術)とは、あらゆる状況において利用可能な説得手段を観察する能力と定義されるべきである。これは他のいかなる技術にも属さない」
  88. 「人はそれぞれ異なる方法や手段で幸福を追求し、その結果として異なる生活様式や政治体制を生み出す」
  89. 「政治家には余暇がない。なぜなら、彼らは政治生活そのものを超えた何か、すなわち権力や名声、あるいは幸福を常に追い求めているからだ」
  90. 「尊厳は名誉を持つことではなく、それに値することにある」
  91. 「民主主義は、何らかの点で平等である者はすべての面で平等であるという概念から生じる。人は等しく自由であるがゆえに、絶対的な平等を主張する」
  92. 「仕事に楽しさを見出すことが、完璧な仕事を生む」
  93. 「感覚とは、物質を伴わずに物の形を自身に取り込む力である。それは、蝋が印章の鉄や金を伴わずに、その形だけを刻むのに似ている」
  94. 「演説を行う際には三つの点を研究しなければならない。まず、説得力を生む手段、次に言葉遣い、そして演説の各部分を適切に構成すること」
  95. 「勇気は人間の資質の中で最も重要なものである。なぜなら、他の資質を支えるものだからである」
  96. 「法とは、理性を欠いた精神である」
  97. 「真の知識を持つ唯一の証は、それを教える力である」
  98. 「欲望を現在の手段に合わせよ。手段が増えた時のみ、欲望も増やすべきである」
  99. 「人間は最良の状態ではすべての動物の中で最も高貴であるが、法と正義から離れると最も卑劣な存在になる」
  100. 「教育を受けた者と受けていない者の違いは、生者と死者の違いほどである」
  101. 「あり得る可能性が低いことよりも、あり得ない可能性が高いことの方が好ましい」
  102. 「勇気とは、恐怖と自信の間の中庸である」
  103. 「詩人は画家や他の芸術家のように模倣者であるため、必然的に次の三つの対象のいずれかを模倣しなければならない。すなわち、物事をありのままに、またはあるべき姿に、あるいは思われている姿である。表現の手段は言葉であり、日常的な言葉であるか、珍しい言葉や比喩であるかもしれない」
  104. 「機知とは、教養ある無礼である」
  105. 「全体はその部分の総和よりも大きい」
  106. 「恥じらいは若者にとっては美徳だが、年配者にとっては非難の的となる」
  107. 「真実とおおよそ真実なものは同じ能力によって理解される。また、人間は真実を本能的に感じ取り、通常は真実に到達するものである。ゆえに、真実に対して良い推測ができる人は、確率についても良い推測ができる傾向にある」
  108. 「希望とは目覚めている時の夢である」
  109. 「暴君は並外れた宗教的な敬虔さを装わねばならない。人々は、神を畏れ敬虔な支配者から不法な扱いを受けることを、より恐れなくなる。また、支配者が神の側にあると信じることで、反抗しにくくなる」
  110. 「他人のものであり得る者、すなわち他人のものである者、そして理性を理解するには十分であるが、それを持つには至らない者は、生まれついての奴隷である」
  111. 「万物における変化は甘美である」
  112. 「悲劇とは、一つの行動が完全であり、一定の重要性を持つものであることを表現したものである。完全なものとは、始まりと中間と結末を持つものである」
  113. 「共和政は民主政へと衰退し、民主政は専制政治へと堕落する」
  114. 「憲法とは、国家における公職の配置である」
  115. 「修辞学の役割は、複雑な論証を一目で理解したり長い論理の連鎖を追うことができない人々に対して、体系や技術に頼らず、私たちが議論する問題を扱うことである」
  116. 「私の最良の友とは、私のために私の幸福を願ってくれる人である」
  117. 「ある方法が他の方法よりも優れているならば、それは自然の方法であると確信してよい」
  118. 「自然のすべてのものに、驚嘆すべき何かがある」
  119. 「ユーモアの秘訣は驚きである」
  120. 「詩人は物語の筋を組み立て、適切な表現でそれを練り上げる際に、できる限りその場面を目の前に置くべきである。そうすることで、まるで観客のようにすべてを生き生きと見渡し、物語にふさわしいものを見つけ、不整合を見逃すこともなくなる」
  121. 「心のエネルギーこそが生命の本質である」
  122. 「すべての人間の行動には、偶然、自然、強制、習慣、理性、情熱、欲望のいずれか、または複数の要因がある」
  123. 「人生のすべての行動を最後の行いであるかのように行えば、虚しい妄想から解放されるだろう」
  124. 「人は畏敬よりも恐怖によってより強く動かされる」
  125. 「プラトンは私にとって大切であるが、それ以上に真理が大切である」
  126. 「徳に優れた者は誰よりも反逆する権利を有しているが、彼らこそが最も反逆に傾かない」
  127. 「たとえ法律が成文化されていたとしても、必ずしも不変であるべきではない」
  128. 「私たちは、同意できる見解を示した者に対してだけでなく、表面的な見解を示した者にも感謝すべきである。なぜなら、彼らもまた、私たちの前で思考の力を発展させることに貢献したからである」
  129. 「すべての美徳の中で、自由主義が最も愛される」
  130. 「人々の多くは、畏敬よりも恐怖によって動かされ、悪を避けるのも、その悪が卑劣であるからではなく、罰があるからである」
  131. 「賢者の目的は快楽を得ることではなく、苦痛を避けることである」
  132. 「長寿の人には手のひら全体に伸びる一本または二本の線があり、短命の人には全体に伸びない二本の線がある」
  133. 「良い始まりは半分終わったも同然である」
  134. 「私たちに行う力があることは、行わない力もまた私たちにある」
  135. 「私は哲学からこのことを得た。すなわち、他の人々が法律への恐怖からのみ行うことを、私は命令されずとも行う」
  136. 「政治家が最も望むべきは、市民にある種の道徳的性格、すなわち徳への傾向と徳のある行動の実践を育むことである」
  137. 「神々もまた冗談を好む」
  138. 「ある種の動物は地面に穴を掘り、そうしない動物もいる。フクロウやコウモリのように夜行性の動物もいれば、日中に活動する動物もいる。動物には飼い慣らされているものと野生のものがいる。人間とラバは常に飼い慣らされているが、ヒョウやオオカミは常に野生であり、ゾウのように飼い慣らしやすい動物もいる」
  139. 「賢者は、必要のない危険には身をさらさない。なぜなら、彼が十分に価値を見出すものは少ないからである。しかし、重大な危機においては、ある条件下では生きる価値がないと知りつつ、命を捧げることをいとわない」
  140. 「最も理想的な政治共同体とは、中産階級が支配権を握り、他のどの階級よりも人数が多い社会である」
  141. 「民主主義とは、財産を持つ者ではなく、貧しい者が支配者となることである」
  142. 「優れた支配者となる者は、まず他者に支配される経験を持たねばならない」
  143. 「魂と身体が一体であるかを問うことは、蝋とその上に刻まれた模様が一体であるかを問うことと同じである」
  144. 「恐怖とは、悪の予感から生じる苦痛である」
  145. 「説得とは明らかに一種の証明である。なぜなら、私たちが最も納得するのは、それが証明されたと考えるときだからである」