「大帝国は四肢を裂かれるように引き裂かれる。四百年以上にわたり全能であったその国は、奴隷の出自から来た黒き者に大いなる力を与えるであろう」

- 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
- フランス出身
- 医師、占星術師、詩人
英文
”The great empire will be torn from limb, the all-powerful one for more than four-hundred years: Great power given to the dark one from slaves come.”
日本語訳
「大帝国は四肢を裂かれるように引き裂かれる。四百年以上にわたり全能であったその国は、奴隷の出自から来た黒き者に大いなる力を与えるであろう」
解説
この句は、長きにわたり繁栄した大帝国の崩壊を描いている。「四百年以上にわたり全能であった帝国」とは、解釈者によってローマ帝国やオスマン帝国を指すとされてきた。どちらも数世紀にわたり支配力を誇ったが、やがて分裂や衰退を迎えたため、この表現と重ねられやすい。
「奴隷の出自から来た黒き者に力が与えられる」という部分は難解である。しばしばこれは、被支配階級や異民族の台頭を象徴するとされる。歴史上、かつて奴隷や周辺民族であった者が帝国の中枢に入り込み、支配権を得ることは繰り返し見られた。また「黒き者」は文字通り肌の色を指すのではなく、闇や未知、異質な勢力の比喩として用いられている可能性が高い。
現代的に読むならば、この予言は長期的に繁栄した権力もやがて衰退し、周縁から新たな力が台頭するという普遍的な歴史の法則を寓話的に表現している。「奴隷からの黒き者」は、社会の底辺からの革命的勢力や新興勢力を象徴し、これは帝国の崩壊と再編成の必然性を示しているといえる。
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