「古代ローマ人は建築の最高傑作である円形闘技場を、野獣が戦うための場として築いた」
- 1694年11月21日~1778年5月30日
- フランス出身
- 哲学者、文学者、歴史家
- 『歴史哲学』、『寛容論』、『哲学辞典』、『哲学書簡』、『オイディプス』、『カンディード』などの多数執筆し、啓蒙思想の先駆者として知られる
英文
“The ancient Romans built their greatest masterpieces of architecture, their amphitheaters, for wild beasts to fight in.”
日本語訳
「古代ローマ人は建築の最高傑作である円形闘技場を、野獣が戦うための場として築いた」
解説
ヴォルテールは、古代ローマの文明が生み出した壮大な建築物が、残酷な娯楽のために用いられていたという皮肉を込めている。彼は、ローマの建築や文化が高度に発展していたにもかかわらず、その一方で闘技場では野獣や奴隷、さらには人間同士の戦いが観客の娯楽として行われていたことを批判している。これは文明がいかに進歩しても、人間の残酷さや娯楽への欲求が根深く存在することを示唆しており、ヴォルテールはその矛盾を皮肉な視点で指摘している。
現代においても、この言葉は人間の文明や文化の発展が必ずしも倫理的な進歩と一致しないことを考えさせる。たとえば、テクノロジーの進歩や文化の発展が著しい現代社会でも、暴力的なエンターテインメントや物質的な快楽に対する強い欲求が存在する。映画やゲームの中での暴力表現や、リアリティショーなどでの対立が視聴者の興味を引く例も、ローマ時代の闘技場と同様に、文明の発展と人間の根本的な欲望との間に矛盾があることを示している。ヴォルテールの言葉は、文明の発展が倫理的な進化を伴うわけではないという現実を考えさせる。
この名言は、文化や文明の発展に伴う倫理的な視点を常に持つことの大切さを教えている。壮大な建築やテクノロジー、進歩があっても、それが本当に人間の幸福や倫理的な価値と一致しているかどうかを問い続ける必要がある。ヴォルテールの言葉は、人間の欲望と文明の進歩が引き起こす矛盾に目を向け、倫理的な判断を失わないことの重要性を強調している。
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