「秩序だった自己愛は正しく、自然なものである」
- 1225年頃~1274年3月7日
- シチリア王国(イタリア)出身
- 神学者、哲学者
- スコラ学の代表的存在であり、代表作『神学大全』を通じて、カトリック教会の教義と理性の関係を体系化した
英文
“Well-ordered self-love is right and natural.”
日本語訳
「秩序だった自己愛は正しく、自然なものである」
解説
この言葉は、アクィナスが自己愛の健全な形について述べたものである。彼は、自己愛は自分を大切にすることと他者への配慮のバランスが取れている限り、正しく自然なものであると考えた。無秩序な自己中心主義とは異なり、自己の価値や尊厳を認めることで、他者に対しても健康的な愛情や尊重を持つことが可能になるとされている。
現代の心理学でも、自己愛の健全な形は自己肯定感や自己受容として重要視されている。自分を適切に愛することができる人は、他者との健全な関係を築きやすく、過度な依存や自己犠牲に陥りにくい。アクィナスの言葉は、自己を大切にすることが自然であり、そのことが他者との調和にも繋がることを示している。
日常生活において、この教えは自己ケアと他者ケアのバランスを保つために役立つ。例えば、自分の限界や必要を認識し、無理をせずに自己を大切にすることで、他者に対しても寛容で思いやりのある態度を取ることができる。秩序ある自己愛は、自分と他者の幸福を共に育む基盤となり、健全な人間関係を築く助けとなる。
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