「信仰を持つ者には説明は不要であり、信仰を持たない者には説明は不可能である」
- 1225年頃~1274年3月7日
- シチリア王国(イタリア)出身
- 神学者、哲学者
- スコラ学の代表的存在であり、代表作『神学大全』を通じて、カトリック教会の教義と理性の関係を体系化した
英文
“To one who has faith, no explanation is necessary. To one without faith, no explanation is possible.”
日本語訳
「信仰を持つ者には説明は不要であり、信仰を持たない者には説明は不可能である」
解説
この言葉は、アクィナスが信仰の本質とその理解について述べたものである。彼は、信仰は理屈や説明を超えた内面的な確信であるため、信じる者には説明がなくても理解が可能であり、信じていない者にとってはどれだけ説明しても十分な理解に至らないと考えた。この言葉は、信仰が純粋に心の中から生じるものであり、理性的な説明を超越していることを示している。
現代でも、信仰や信念に対する理解には、理屈を超えた感覚的・経験的な要素があるとされる。信仰のある人にとっては、信じること自体が安らぎや目的をもたらす一方で、信仰がない人にとってはその感覚が捉えにくく、納得できる説明が難しいことが多い。アクィナスの言葉は、信仰と理性の違いを理解するための視点を提供している。
日常生活においても、この教えは価値観や信念の違いを尊重するための指針となる。たとえば、他者の信仰や信念に対して無理に理解しようとするのではなく、互いの信じるものを尊重する姿勢を持つことで、より良い関係を築くことができる。信仰は理屈を超えたものであるという認識が、他者への理解と寛容を深める助けとなる。
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