「私はキリスト教徒であり、神は私を人民のために悪と戦わせるために遣わした。イエスは革命家であった、私もまたそうである。」

孫文(画像はイメージです)
孫文(画像はイメージです)
  • 1866年11月12日~1925年3月12日(58歳没)
  • 中国(清国)出身
  • 革命家、政治家、中華民国臨時大総統

英文

”I am a Christian; God sent me to fight evil for my people. Jesus was a revolutionist; so am I.”

日本語訳

「私はキリスト教徒であり、神は私を人民のために悪と戦わせるために遣わした。イエスは革命家であった、私もまたそうである。」

解説

この言葉は、孫文が自らの宗教的信念と革命思想を結びつけた点で重要である。彼は若い頃にキリスト教の影響を受け、道徳的規範と使命感を養った。その信仰を根拠に、清朝打倒と人民解放の運動を神から託された使命として位置づけ、革命の正当性を精神的にも強調したのである。

また、「イエスは革命家であった」という表現は、既存の秩序を変革する人物を高く評価する孫文の視点を表す。イエスが当時の宗教的・社会的権威に挑戦したように、孫文もまた専制体制に挑み新たな秩序を築こうとした革命家であると自らを重ね合わせている。この比較は彼の言葉に強いカリスマ性と説得力を与えた。

現代から見ても、この言葉は宗教と政治が交差する場面での自己正当化の典型例といえる。孫文にとってキリスト教は単なる信仰ではなく、革命理念を支える精神的支柱であった。この姿勢は、後世の非暴力運動の指導者や宗教的背景を持つ改革者にも共通する普遍的な特徴といえる。

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