ラルフ・ワルド・エマーソンの名言・格言・警句

ラルフ・ワルド・エマーソンの名言・格言・警句(画像はイメージです)
  • 1803年5月25日~1882年4月27日
  • アメリカ合衆国出身
  • 哲学者、随筆家、詩人、超越主義運動の指導者

ラルフ・ワルド・エマーソンは、19世紀アメリカの思想家・随筆家・詩人であり、超越主義の提唱者としてアメリカ精神の形成に大きな影響を与えた人物である。彼は個人の内なる直感と自然との直接的な結びつきを重視し、「自助」「独立」「自己信頼」などを通じて、権威や制度に頼らない自己の確立を説いた。代表作『自然』『自己信頼』では、人間の内面には宇宙と通じる神聖な力が宿ると主張し、道徳的・霊的な覚醒を呼びかけた。その思想は、アメリカ的な自由主義と個人主義の根底に深く根ざし、トマス・カーライルやソローらにも強い影響を与えた。一方で、理想主義的で抽象性が高いとの批判も受けたが、彼の言葉と思想は、文学・哲学・教育など多分野にわたって今日まで広く引用され、アメリカ文化の精神的支柱の一つとされている。

  1. 「人々をこれほど驚かせるものは、常識と率直なやり取りである」
  2. 「幻想の枕は雪嵐の中の雪片ほどもある。我々は一つの夢から別の夢へと目覚める」
  3. 「最大の栄光とは決して失敗しないことではなく、失敗するたびに立ち上がることにある」
  4. 「花は…この世のあらゆる実用性に勝る美のひとしずくがあることを、誇らかに主張している」
  5. 「殉教者は辱められることがない。加えられるむち打ちはすべて名声の声となり、どの牢獄もより輝かしい住まいとなる」
  6. 「すべての人間は、その祖先すべてからの引用である」
  7. 「華やかに見える人々もすべて見せかけであり、内側は他の誰とも変わらない」
  8. 「最初の富は健康である」
  9. 「目の健康は地平線を必要としているように思われる。我々は、十分に遠くを見渡せる限り、決して疲れることはない」
  10. 「アメリカとは、すなわち機会という別名である」
  11. 「我々が古美術を称賛するのは、古さを称えるのではなく、自然さを称えるのである」
  12. 「神秘主義とは、偶然的かつ個別的な象徴を普遍的なものと誤解することである」
  13. 「借金を抱えた人間は、それだけ奴隷である」
  14. 「絶えずあなたを別のものにしようとする世界の中で、自分自身であることは最大の偉業である」
  15. 「天才とは、我々自身の力に限りない自信を抱かせる者である」
  16. 「愚かな一貫性は、つまらぬ精神の妖怪であり、つまらぬ政治家や哲学者や聖職者に崇拝される」
  17. 「焼かれたすべての書物は、世界を啓発する」
  18. 「人は、心を込めて最善を尽くした仕事には安堵と喜びを感じるが、そうでなかった言動には決して安らぎを得られない」
  19. 「常識とは、作業着をまとった天才である」
  20. 「すべての社会には、生まれながらに統治する者と助言する者がいる」
  21. 「ある若者に与えられた高尚な助言を私は聞いたことがある──『常に、恐れていることをせよ』と」
  22. 「一語で足りるなら、なぜ何冊もの書物が必要なのか」
  23. 「人々は、自らの願いや思いを石や木や鋼や真鍮の形にまとめあげる者を称賛する」
  24. 「私たちが出会うすべての人には、視覚的錯覚がある」
  25. 「この人生における美しい報いのひとつは、誰かを心から助けようとする者が、自らもまた助けられているということである」
  26. 「あなたの背後にあるものも、前方にあるものも、あなたの内にあるものに比べれば色あせて見える」
  27. 「たとえ理由を説明できなくとも、本能を最後まで信じよ」
  28. 「人は、自らが見る準備のできたものしか見ない」
  29. 「勝つときは慣れているかのように、負けるときはたまには楽しんでいるかのように」
  30. 「私たちは、自分が思っている以上に賢い」
  31. 「情熱は若者にとって世界を再構築する。それはあらゆるものを生き生きと、意味あるものに変える」
  32. 「人の行為は、その人自身にはあまりに強大である。行動した人で、その行為の犠牲者や奴隷にならなかった者を私に示してみよ」
  33. 「受け取るすべての恩恵には、代償としての税が課されている」
  34. 「自然の仕組み──それを誰が分析し得ようか」
  35. 「困難な時期には科学的な価値がある。優れた学び手なら、決して見逃さない機会である」
  36. 「ドルの価値は社会的なものであり、それは社会によって創られている」
  37. 「偉大なる人々とは、精神がいかなる物質的な力よりも強いことを見抜き、思想が世界を支配していると知る者たちである」
  38. 「人生は我々の辞書である」
  39. 「命があるところには、ただちに危険がある」
  40. 「今という時は、すべての時と同じく、とても良い時なのだ──それをどう使うかさえわかっていれば」
  41. 「自然はつねに、魂の色をまとっている」
  42. 「すべての精神は自らの家を築く。そして我々は、その家からその住人を賢く推し量ることができる」
  43. 「人々は知ることや知的生活を軽んじ、行動を促す。私は、もし本当に知ることができるなら、それだけで満足である」
  44. 「人々が我々に従わない理由は、我々の目の底に泥を見ているからである」
  45. 「人は立派な家を建てる──すると今度は主人を得たことになり、生涯の仕事が始まる。すなわちその家を飾り、見張り、誇示し、修繕し続けるのだ、残りの人生すべてをかけて」
  46. 「説教とは、道徳的感情を人生の義務に適用した表現である」
  47. 「美は外面的な贈り物であり、それを軽蔑するのは、たいていそれを与えられなかった者たちである」
  48. 「人は、司祭であり、学者であり、政治家であり、生産者であり、兵士である」
  49. 「あなたの外にあるものは、何ひとつあなたを支配する力を持たない」
  50. 「洗練された礼儀は、他者の洗練された礼儀によって支えられる」
  51. 「自然科学におけるあらゆる既知の事実は、それが実証される前に、誰かの予感によって直感されたものである」
  52. 「すべての自然の事実は、何らかの精神的な事実の象徴である」
  53. 「人類の終焉は、最終的に文明によって滅びることにあるだろう」
  54. 「人々の招きであれ、自らの必要に導かれてであれ、行く先々で、あなたの人生と良心が教える真実そのものを語りなさい。そして、待ちわび、弱りかけた人々の心に、新たな希望と啓示を与えなさい」
  55. 「物事には自然と正しい方向へ戻ろうとする傾向がある」
  56. 「すべての事実は、一方では感覚に、他方では道徳に関係している。思索という営みは、この二つのうちどちらか一方が現れたときに、もう一方を見出すことにある──上面が与えられたなら、下面を見つけるということである」
  57. 「私たちはまだ自分自身を完全に所有しておらず、それと同時に、私たちが遥かに大きな存在であることも知っている」
  58. 「文明人は馬車を作ったが、自分の足の使い方を忘れてしまった」
  59. 「人生は、生きてこそ理解される一連の教訓の連なりである。すべては謎であり、謎を解く鍵もまた別の謎である」
  60. 「どれほど状況が変わろうとも、人間性の欠陥を補うことはできない」
  61. 「人は一日中考えていることそのものである」
  62. 「千の森の創造は、ひとつのドングリの中にある」
  63. 「より優れたネズミ捕りを作れば、世界はあなたの玄関先まで道をつくるだろう」
  64. 「真実を語れば、生きとし生けるものも無生物も皆がその証人となり、地下にある草の根さえも、あなたの言葉を証言するかのように動き出すように思われる」
  65. 「信仰は一瞬にして訪れるが、悪徳は習慣として根付いている」
  66. 「アメリカは私たちの目に映る一篇の詩である。その広大な地理は想像力を眩ませ、詩の韻律を待つこともないだろう」
  67. 「私たちは常に生きる準備ばかりしていて、決して実際には生きていない」
  68. 「野や森が与えてくれる最大の喜びは、神秘的なつながりの暗示である」
  69. 「怒って過ごす一分ごとに、心の平穏の六十秒を失っている」
  70. 「私たちはヨーロッパの宮廷風のミューズたちにあまりにも長く耳を傾けすぎてきた」
  71. 「思索の啓示は、人を隷属から自由へと導く」
  72. 「狐は多くの策略を持っている。ハリネズミはひとつしか持たない。だがそれが最も優れたものだ」
  73. 「雑草とは何か。それはその美徳がまだ発見されていない植物である」
  74. 「自然がなすべき仕事を持つとき、彼女はそれを成すための天才を創造する」
  75. 「毎日何かしらの恐れを克服していない者は、人生の秘密をまだ学んでいない」
  76. 「毎日が一年のうちで最高の日であると、心に刻みなさい」
  77. 「現実のいかなる国家も腐敗している。善良な人間は法律にあまり従順であってはならない」
  78. 「友を得る唯一の方法は、自らが友であることだ」
  79. 「世界が統一を欠き、砕け散って無秩序にあるのは、人間が自らと調和していないからである」
  80. 「自分の荷車を星につなげなさい」
  81. 「表現のない美しさは退屈である」
  82. 「好奇心はあらゆる秘密を待ち伏せしている」
  83. 「どの時代も、自らの書物を書かねばならない。あるいはむしろ、各世代が次の世代のために書くのである」
  84. 「電気がなければ、空気は腐ってしまうだろう」
  85. 「偉大な心は、絶えず偉大な出来事を引き寄せる秘められた力を着実に放ち続けている」
  86. 「自然のあらゆる個別のもの――一枚の葉、一滴の水、一つの結晶、一瞬の時――は全体と関係し、その全体の完全さを分かち持つ」
  87. 「的を射るには、その上を狙うべきである」
  88. 「哲学的に考察すれば、宇宙は自然と魂から成り立っている。厳密に言えば、私たちから分離されているすべてのもの、すなわち哲学が『非我』と区別するもの、自然も芸術も他の人間も、そして私自身の身体さえも、『自然』という名のもとに分類される」
  89. 「人の心と思考が徳の感情に開かれるとき、より秘められた、甘美で圧倒的な美が現れる」
  90. 「上手に読むには発明家でなければならない。創造的な書き方があるように、創造的な読み方もあるのだ」
  91. 「偉大な人物は、機会の欠如を決して嘆かない」
  92. 「自分の本来の性格は、夢の中で自分が何をしているかによって判断せよ」
  93. 「礼儀には時間が必要であり、性急ほど下品なものはない」
  94. 「欲望が少なく、それらを自ら満たすことほど優雅なことが他にあるだろうか」
  95. 「人はたいてい、信条よりも金の方を大事にするものだ」
  96. 「もし人がより良いネズミ捕りを作れば、世界はその人の家に至る道を踏みならすだろう」
  97. 「ひとたび決断すれば、宇宙はそれを実現させるために共に働く」
  98. 「最高の啓示とは、神がすべての人間の中に宿っているということである」
  99. 「美を愛することは趣味であり、美を創造することが芸術である」
  100. 「すべての精神は、真理と安らぎのどちらかを選ばねばならない。両方を同時に得ることはできない」
  101. 「私は自然に敵意を抱かない。むしろ子どものような愛情を抱いている。私はトウモロコシやメロンのように、暖かな日に身を広げ、生きているのだ」
  102. 「熱意なくして、偉大なことが成し遂げられた試しはない」
  103. 「自然のすべてのものは、自然のすべての力を内に含んでいる。すべては一つの隠された物質からできている」
  104. 「すべての人は自分自身の勇気を持っているが、他人の勇気を自分の中に探そうとして裏切られる」
  105. 「宇宙に偶然や無秩序は存在しない。すべては体系と階層の中にある。すべての神は自らの領域に座している」
  106. 「金はしばしば、あまりにも高くつく」
  107. 「人間とは、その母親がつくりあげたものである」
  108. 「真に実りある永続的な勝利とは、戦争によってではなく、平和によって得られるものである」
  109. 「私たちは与えることでのみ豊かになり、拒むことでのみ貧しくなる」
  110. 「自分を最大限に活かせ。それがあなたのすべてなのだから」
  111. 「あなたが何者であるかがあまりに大きく語っていて、あなたの言葉が耳に入らない」
  112. 「私たちが最も求めているのは、自分がなりうると知っている姿へと奮い立たせてくれる存在である」
  113. 「英雄は普通の人よりも勇敢なわけではない。ただ五分間だけ長く勇敢でいるのだ」
  114. 「虚構は、現実が覆い隠している真実を明らかにする」
  115. 「原因と結果は、一つの事実の両面である」
  116. 「重要なのは瞬間の質であり、日数でも出来事の数でも、登場人物の多さでもない」
  117. 「もし舌が言葉を話すために形づくられていなかったなら、人間はいまだ森の獣のままだっただろう」
  118. 「熱意は努力の母であり、それなしに偉大なことが成し遂げられた例はない」
  119. 「どんな言葉を使おうとも、人は結局、自分自身の本質しか語ることはできない」
  120. 「美を求めて世界中を旅しても、それを自らの内に携えていなければ、私たちは決してそれを見出すことはできない」
  121. 「すべての人類は、恋する者を愛する」
  122. 「知恵は善に根ざしており、善が知恵に根ざしているのではない」
  123. 「人の人格は常に知られる。盗みで富むことはなく、施しで貧しくなることもない。殺人は石の壁からでも語り出す」
  124. 「自然は思考の具現であり、世界は精神の沈殿である」
  125. 「人生とは、その人が一日中考えていることの中にある」
  126. 「天才はいつも、自分が一世紀早く生まれたことに気づく」
  127. 「権威に基づく信仰は、もはや信仰ではない」
  128. 「薄氷の上を滑るとき、我々の安全は速度の中にある」
  129. 「絵はあまりに絵画的であってはならない」
  130. 「何かを逃したときには、必ず別の何かを得ており、何かを得たときには、必ず別の何かを失っている」
  131. 「誰かにとって、かけがえのない存在になれ」
  132. 「人間の利害は常に彼らを正しい方向へと導き、またあらゆる犯罪を卑しく醜いものにするという、神聖なる必然がある」
  133. 「人間とは、崩れ落ちた神である。人々が無垢であれば、人生はより長くなり、まるで夢から目覚めるように穏やかに不死の世界へと移行するだろう」
  134. 「変わらぬ英知のしるしとは、ありふれたものの中に奇跡を見出すことである」
  135. 「人の自尊心を測る尺度は、毎日何枚の清潔なシャツを着るか以外にもある」
  136. 「品格ある人の最も優れた影響は、その人のもとを離れた後にこそ感じられる」
  137. 「親切をするのに早すぎることはない。なぜなら、それが遅すぎる時がいつ来るか分からないからだ」
  138. 「古くからの友の恵みのひとつは、その前では気兼ねなく愚かになれることだ」
  139. 「常に、自分が恐れていることをせよ」
  140. 「私たちは、乗り越えた困難から力を得る」
  141. 「奴隷制を廃止しなければならないと思う。さもなければ、自由そのものを捨てねばならない」
  142. 「過去とは無関係だ。未来とも無縁だ。私は今を生きている」
  143. 「私たちは本質的に観察者であり、ゆえに学ぶ者である。それが私たちの恒久的な状態である」
  144. 「私が見てきたすべては、まだ見ぬものについても創造主を信頼するよう私に教えてくれる」
  145. 「偉大な人間は、常に小さくあることを厭わない」
  146. 「人は自らがそうであるように、同じような者と結びつく。善なる者は本性によって善を求め、卑しき者は本性によって卑しきを求める。かくして魂は、自らの意志によって天へも地獄へも進む」
  147. 「私は精神の機能を失ったが、まったく元気である」
  148. 「自然とは変化し続ける雲のようなもので、常に同じでありながら、決して同じではない」
  149. 「真実は、愛のふりよりも美しい。あなたの善良さには鋭さがなければならない。さもなくば、それは善ではない」
  150. 「私は握手が嫌いだ──そこに人全体の誠意が伴わないかぎりは」
  151. 「私は、文明の十分な尺度とは、善き女性が及ぼす影響力であると考えてきた」
  152. 「人は、自分の世界観がそのまま自身の性格の告白でもあることに気づいていないようだ」
  153. 「善は積極的な実在である。悪は単なる欠如にすぎず、絶対的なものではない。熱の欠如としての寒さのようなものだ。すべての悪は、死か無に等しい。慈愛は絶対的かつ真実のものである。人が持つ慈愛の量だけ、その人は生を持つのだ」
  154. 「社会は常に、常識の新たな実例に出会うと驚くものである」
  155. 「心配を癒すには、ウイスキーよりも仕事の方が効果的だ」
  156. 「私たちが求めるものは見つかり、私たちが逃げるものは私たちからも逃げていく」
  157. 「最終的に神聖といえるものは、自らの精神の誠実さ以外にない」
  158. 「読むことができるとは、まさに至上の日である!読者と書物──いずれかが欠ければ、どちらも無に等しい」
  159. 「ナポレオンが語ったあらゆる言葉、そして彼の筆によるすべての行は読むに値する。それはすなわちフランスの精神そのものだからだ」
  160. 「偉大であるとは、誤解されることである」
  161. 「友は自然の傑作とみなされてもよい存在である」
  162. 「人生における最も重要な出来事の一つは、私たちを驚かせるような精神に出会った日のことである」
  163. 「勇気の大部分は、すでにそのことを経験したことによって生まれる勇気である」
  164. 「人生で大切なのは、その長さではなく、その深さである」
  165. 「言葉もまた行動であり、行動もまた一種の言葉である」
  166. 「美しいものを見る機会を決して逃してはならない。なぜなら、美とは神の手による書であるからだ」
  167. 「人格は知性よりも高尚である。偉大な魂は、思索するだけでなく、生きる力にも満ちている」
  168. 「優美さを欠いた美しさは、餌のない釣り針のようなものである」
  169. 「知恵の極意とは、仕事に捧げた時間は決して無駄にならないということである」
  170. 「浅はかな人間は運を信じ、強い人間は因果を信じる」
  171. 「知識とは、我々が知ることができないということを知ることである」
  172. 「自然の歩みに倣え。自然の秘密は忍耐にある」
  173. 「もしあなたが私を高みに引き上げたいのなら、あなた自身がより高い場所にいなければならない」
  174. 「小さな心は些細なことで悩み、大きな心は悩んでいる暇すらない」
  175. 「我々は毎時、神と面と向かっており、自然の風味を知っている」
  176. 「私の声を聞き、私を理解する者は、永遠に私のものとなる」
  177. 「人間とは、事実の百科事典そのものである」
  178. 「農場とは、無言の福音にほかならないのではないか」
  179. 「引用は嫌いだ。君自身の考えを聞かせてくれ」
  180. 「すべての病は一つに収束する。老いである」
  181. 「口論するとき、私たちはどれほど自分が潔白であったらと思うことか」
  182. 「イエス・キリストは真の預言者の系譜に属していた。彼は魂の神秘を、目を開いて見つめた。その厳粛な調和に引き寄せられ、その美に魅了され、彼はその中に生き、その中に存在した。歴史上ただ一人、人間の偉大さを正しく評価した」
  183. 「善良な人間は、法をあまりにも忠実に守ってはならない」
  184. 「人は気づいていないようだが、世界に対する意見は、その人自身の性格の告白でもある」
  185. 「自分に平和をもたらせるのは、自分自身しかいない」
  186. 「革命は後戻りしない」
  187. 「人を信じれば、彼らは誠実に応える。偉大に接すれば、彼らは偉大さを示す」
  188. 「すべての人は、自分が完全には理解も評価もされていないと思っている」
  189. 「一オンスの行動は、一トンの理論に勝る」
  190. 「物事をうまく成し遂げたことの報酬は、それを成し遂げたという事実そのものである」
  191. 「世界の支配者たちが自然の助けを借りた分だけ、彼らは壮麗さの極みに到達することができた。空中庭園や別荘、庭園の館、島、自然公園や保護区に込められた意味とは、まさにそれである」
  192. 「自然も書物も、それを見つめる目の持ち主に属する」
  193. 「私たちは子どもたちの美しさと幸福の中に喜びを見いだす。それは心を身体に収まりきらないほど大きくしてくれる」
  194. 「すべての壁は、扉である」
  195. 「植物の生命は、花や木からただ一つの種を放つことに満足しない。それは空と大地を種の浪費とも思えるほどの豊かさで満たす。数千の種が滅びようとも、数千が根を下ろし、何百かが芽を出し、何十かが成熟するために生き延びる。そして、少なくとも一つが親を継ぐことができるように」
  196. 「自分の行動にあまりにも臆病で潔癖になってはいけない。人生とはすべて実験なのだ」
  197. 「もし星が千年に一度だけ一夜だけ現れるとしたら、人はどれほど驚き、見つめることだろう」
  198. 「偉大な人物や才能ある人は容易に見つかるが、調和のとれた人物は決して見つからない」
  199. 「空は目にとっての日々の糧である」
  200. 「私たちの喜びにおいて差があるのは、量よりも質である」
  201. 「偉人を求めることは若者の夢であり、成熟した者にとって最も重大な務めである」
  202. 「歳を重ねるごとに、美しさは内側へと忍び込んでゆく」
  203. 「正しき憤りは、人のあらゆる力を引き出す」
  204. 「すべての書物は引用であり、すべての家は森や鉱山、石切場からの引用であり、すべての人間はその祖先すべてからの引用である」
  205. 「どれほど愛らしい子どもであっても、母親はその子を眠らせることができて嬉しく思うものだ」
  206. 「少年に礼儀と教養を授けよ、そうすれば彼は行く先々で宮殿と富を手中に収めるだろう」
  207. 「人生はすべて実験である。多くの実験をするほど、それはよりよくなる」
  208. 「友情とは、魂の不滅と同じく、あまりにも美しすぎて信じがたいものだ」
  209. 「すべての行動の祖先は、ひとつの思考である」
  210. 「運命とは、以前の存在状態でなされた行いにすぎない」
  211. 「朝には人は全身で歩くが、夕方にはただ脚で歩くだけになる」
  212. 「真実は美しい、疑いなく。だが、嘘もまた美しい」
  213. 「幸せなのは耳を傾ける人、不幸なのは語る人」
  214. 「自然は計算づくの者を嫌う」
  215. 「私が出会うすべての人は、何らかの点で私の優れているところを持っている」
  216. 「大衆によるものであれ個人によるものであれ、感覚的かつ利己的な目的を持つすべての試みは失敗する」
  217. 「人の成長は、彼の友人たちの次々に変わる合唱隊の中に見て取れる」
  218. 「恐れていることを実行せよ。そうすれば恐怖そのものは必ず消え去る」
  219. 「静かにしよう。神々のささやきを聞くために」
  220. 「人は信じながら生まれてくる。木がリンゴを実らせるように、人は信念を実らせる」
  221. 「世界はすべてが門であり、すべてが機会である。張られた弦が弾かれるのを待っている」
  222. 「人が自分自身の行く手を阻んでいる限り、すべてのものが障害に見える」
  223. 「神は、それぞれの人のための私的な扉から入ってくる」
  224. 「子どもたちは皆、異邦人である」
  225. 「悪の波は、すべての制度を等しく洗い流す」
  226. 「私は、礼拝が始まる前の静まり返った教会が、どんな説教よりも好きだ」
  227. 「恐れは、世界のどんなものよりも多くの人を打ち負かしている」
  228. 「人は驚くことを愛する。それが科学の種である」
  229. 「醜さの本質は不規則にあるのではなく、興味を引かないことにある」
  230. 「他人のものになる前に、まず自分自身のものでなければならない」
  231. 「私たちの最良の思考は、他人からもたらされる」
  232. 「大きな力を得る前に、それを正しく使うための知恵を得なければならない」
  233. 「最も偉大な贈り物とは、己の一部を分け与えることである」
  234. 「人間とは一つの方法であり、進歩的な配置であり、選択の原理であり、行く先々で自らに似たものを引き寄せる存在である」
  235. 「すべての英雄は、やがて退屈な存在になる」
  236. 「私たちは象徴であり、象徴の中に生きている」
  237. 「力と速さは、手足である」
  238. 「地球は花々の中で笑う」
  239. 「私のすべての講義で教えてきたのは、ただ一つの教義――すなわち、個人という存在の無限性である」
  240. 「芸術において、手は心が思い描ける以上のものを決して生み出せない」
  241. 「創造的な文章があるように、創造的な読書も存在する」
  242. 「勇気の中には、常に安全がある」
  243. 「人は生きている間に、自らの欠点に感謝すべき時がある」
  244. 「原理の価値は、それがどれだけ多くの事象を説明できるかにかかっている」
  245. 「あなた自身が何であるかによって、あなたに訪れるものが決まる」
  246. 「世界は破産状態にあると言われている。つまり、世界は世界に対して、支払いきれないほどの負債を負っているのだ」
  247. 「心から祈った者は、必ず何かを学んでいる」
  248. 「金を欲するのは、金そのもののためではない。それは自由と利益を得る手段としてである」
  249. 「神は常に、時期尚早な考えから私たちを守ってくれている」
  250. 「真理は誰か一人の所有物ではなく、すべての人類の宝である」
  251. 「科学は、自らが想像力にどれほど負っているかを知らない」
  252. 「すべての人は消費者であり、同時に生産者であるべきだ。本性として人は費用のかかる存在であり、豊かでなければならない」
  253. 「偉大な才能を持つ人は容易に見つかるが、調和と均衡のとれた人は決していない」
  254. 「私はキリスト教の牧師としての務めにおいて、心の底から行えないことは何一つしたくない。それを言えば、すべてを言い尽くしたことになる」
  255. 「ある本は私たちを自由なままにしてくれるが、ある本は私たちを自由にしてくれる」
  256. 「道徳的感情の直観は、魂の法則が完全であることへの洞察である。これらの法則は自らを実行する。それらは時間にも空間にも属さず、状況にも左右されない」
  257. 「宮殿の奥の私室に仕える、最も洗練された巻き毛の廷臣でさえ、白熊のように粗野で原始的な動物性を宿している」
  258. 「我々は、抗った誘惑の分だけ強さを得る」
  259. 「我々は取るに足らぬ移り気な民である。貪欲、ためらい、追従こそが我々の病である」
  260. 「しばしば観察される事実であるが、情熱の霊感によって優れた詩を書いた者が、他の状況ではうまく書けないことがある」
  261. 「すべての芸術家は、最初は素人だった」
  262. 「偉大な天才たちは、最も短い伝記しか持たない」