「私の根はパリにあり、私はそれを引き抜くことはしない」

ピエール・テイヤール・ド・シャルダン(画像はイメージです)
ピエール・テイヤール・ド・シャルダン(画像はイメージです)
  • 1881年5月1日~1955年4月10日(73歳没)
  • フランス出身
  • イエズス会士、神学者、古生物学者、哲学者

英文

“My roots are in Paris, and I will not pull them up.”

日本語訳

「私の根はパリにあり、私はそれを引き抜くことはしない」

解説

この名言は、テイヤール・ド・シャルダンの生涯にわたる拠点への愛着と帰属意識を表している。彼は世界各地を旅し、学術的活動や布教活動を行ったが、それでも心の根は生まれ育った文化的中心地パリにあった。パリは彼にとって単なる居住地ではなく、精神的・文化的な基盤を象徴していた。

背景には、20世紀前半におけるフランス知識人としての自己認識がある。パリは学術・宗教・芸術の中心地であり、彼の思想形成に不可欠な環境であった。たとえ地理的に離れても、精神的な根をそこから引き抜くことはできないという表現は、文化的アイデンティティの不動性を強調している。

現代的に解釈すれば、この言葉は人間が持つ「故郷」や「精神的拠点」への結びつきを象徴する。グローバル化が進む今日でも、人は生まれ育った場所や文化に深い影響を受け続ける。パリに限らず、誰にとっても「根を下ろす場所」があり、それを守ることが自分自身を保つことにつながる。この名言は、場所と人間のアイデンティティの深い結びつきを端的に示している。

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