「ワシントンの共和党員を見ているのは、崖ではなく汚水溜めに飛び込むレミングを見るようなものだ」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

”Watching Republicans in Washington is like watching lemmings, if lemmings jumped into cesspools instead of off cliffs.”

日本語訳

「ワシントンの共和党員を見ているのは、崖ではなく汚水溜めに飛び込むレミングを見るようなものだ」

解説

この名言は、P・J・オロークによる共和党への痛烈な批判と、政治全体への冷笑的な視線を強く反映したものである。オロークは共和党支持者として知られていたが、同時に内部から自党を容赦なく皮肉る独立精神も持ち合わせており、この一言はその象徴と言える。

「レミング(lemmings)」は、集団で崖から飛び降りることで有名な(実際には神話に近い)動物であり、ここでは盲目的に突き進む愚かさの象徴として用いられている。しかしオロークはそれに加えて、「崖ではなく汚水溜め(cesspools)に飛び込む」と言うことで、単なる愚行ではなく、道徳的・政治的にさらに惨めでみっともない選択をしていると表現している。

この比喩には、共和党が一貫性のない政策、自己破壊的な行動、倫理の欠如に満ちた状況に突き進んでいるという批判が込められている。オロークは、信念や原則を見失った集団行動の滑稽さと悲惨さを、強烈なイメージによってあぶり出し、読者に対して政党やイデオロギーではなく「行動の中身」に注目せよと促しているのである。

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