「良い知らせは、オバマ政権によれば金持ちがすべての費用を負担するということだ。悪い知らせは、オバマ政権によればあなたが金持ちだということだ」

- 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト
英文
”The good news is that, according to the Obama administration, the rich will pay for everything. The bad news is that, according to the Obama administration, you’re rich.”
日本語訳
「良い知らせは、オバマ政権によれば金持ちがすべての費用を負担するということだ。悪い知らせは、オバマ政権によればあなたが金持ちだということだ」
解説
この名言は、税制政策と中間層への負担を風刺している。オロークは、オバマ政権が掲げた「富裕層への増税」による財源確保の方針を皮肉り、実際にはその「富裕層」の定義が中間層や一般市民にまで及ぶことを指摘している。つまり、「金持ちから取る」という約束が、結局は自分たちに跳ね返ってくるという批判である。
背景には、2008年の金融危機後、景気刺激策と社会保障拡充を進めるオバマ政権の財政政策がある。その資金調達として高所得者への増税が掲げられたが、「高所得者」の基準をどこに置くかが議論を呼んだ。多くの市民にとって、自分が「金持ち」と分類されることは意外であり、不満の原因となった。オロークはこの現実をユーモラスに表現している。
現代に応用すると、この言葉は税制や再分配の公平性についての根本的な問題を突いている。政府は「富裕層への負担増」を唱えるが、その定義次第で中間層もまた対象となり得る。オロークの皮肉は、政治的スローガンの曖昧さと現実の乖離を示し、誰が「金持ち」なのかを見極める視点の重要性を浮き彫りにしているのである。
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