「オバマの宇宙政策は、ジョージ・W・ブッシュのものと大差ない」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

”Obama’s space policy doesn’t differ much from George W. Bush’s.”

日本語訳

「オバマの宇宙政策は、ジョージ・W・ブッシュのものと大差ない」

解説

この名言は、P・J・オロークによる党派を超えた政治の継続性と停滞感への批評である。彼はここで、民主党のバラク・オバマと共和党のジョージ・W・ブッシュというイデオロギー的に異なる二人の大統領を比較しつつ、実際には宇宙政策という特定の分野においてほとんど違いがないという点を指摘している。

この指摘には、「どの党が政権を取っても、実は本質的な政策の転換は行われない」という政治的シニシズムがにじんでいる。宇宙開発という国家的・長期的な分野では、表面的な言葉やビジョンが変わっても、予算・官僚機構・既存プログラムの惰性により、実際の方針はほとんど変化しないことが多い。オロークはその現実を、あえて無感情に、しかし皮肉を込めて表現している。

この言葉は、政治的レトリックと実務の乖離を浮き彫りにし、また変化への期待が裏切られる構造を批判するものでもある。オバマ政権に期待された「刷新」のイメージとは裏腹に、具体的な政策においては前政権との連続性が多く見られることに対し、オロークはユーモアと冷徹な現実感覚で応えているのである。

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