「ニューハンプシャー州の世論調査データは信頼できない。というのも、グラニット・ステートの共和党員や無所属有権者に夕食中に電話して投票先を聞くと、彼らは口いっぱいにマッシュポテトを詰めていて、何を言っているのか聞き取れないからだ」

- 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト
英文
”New Hampshire polling data are unreliable because, when you call the Granite State’s registered Republicans and independents in the middle of dinner and ask them who they’re going to vote for, they have a mouth full of mashed potatoes and you can’t understand what they say.”
日本語訳
「ニューハンプシャー州の世論調査データは信頼できない。というのも、グラニット・ステートの共和党員や無所属有権者に夕食中に電話して投票先を聞くと、彼らは口いっぱいにマッシュポテトを詰めていて、何を言っているのか聞き取れないからだ」
解説
この名言は、世論調査の信頼性に対するユーモラスな懐疑を、アメリカ東部の小州・ニューハンプシャーを舞台に皮肉ったものである。P・J・オロークは、「選挙予測」という真面目な題材に対して、生活感あふれる滑稽な光景を通じて、その不確実性を笑い飛ばしている。
「口いっぱいのマッシュポテト」という描写は、アメリカの家庭的な夕食風景を象徴しながら、世論調査が行われるタイミングや方法がいかに雑で、誤解や誤記録を招きやすいかを比喩的に示している。また、「Granite State(花崗岩の州)」という公式ニックネームをあえて使っている点にも、郷土愛と茶化しの絶妙なバランスが感じられる。
この名言は、選挙報道におけるデータの扱いや、それを鵜呑みにする有権者やメディアに対する風刺としても機能している。オロークはここで、「正確な世論」などというものは、人間の曖昧さや日常の中では極めて不確かなものであることを笑いを通じて示し、民主主義の泥臭さと滑稽さをあぶり出している。
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