「共和党に入りたければ、彼らはあなたを受け入れるしかない。どうしようもないのだ。だって、共和党がアル・ダマトを受け入れたのなら、誰でも歓迎するということだから」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

“If you want to join the Republican party, they have to let you in. There’s nothing they can do about it. I mean, if Republicans will take Al D’Amato, they’ll take anybody.”

日本語訳

「共和党に入りたければ、彼らはあなたを受け入れるしかない。どうしようもないのだ。だって、共和党がアル・ダマトを受け入れたのなら、誰でも歓迎するということだから」

解説

この名言は、アメリカ共和党の受容性とその限界を揶揄する皮肉である。オロークは、共和党に入党するための敷居が非常に低いことを強調しており、どんな人物でも入党できる状況を軽妙に風刺している。

特に注目すべきは、アル・ダマトという具体的な人物を引き合いに出している点である。ダマトは1981年から1999年までニューヨーク州選出の共和党上院議員を務めたが、保守的立場でありながらスキャンダルや論争も多く、「党の象徴」というより「妥協と現実政治の産物」と見なされることもあった。オロークは、そうした人物が受け入れられるのなら、「共和党に資格審査などない」と笑い飛ばしているのである。

この発言には、政党に対する期待と現実の落差が込められている。政党とは本来理念を共有する集団であるはずだが、実際には利害調整と人気取りによってその門戸は大きく開かれているという、アメリカ政治の一断面を痛烈に描いた言葉である。オロークは、こうした皮肉を通じて民主主義の機能と滑稽さを同時に照射している

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