「イカれた年寄りが世論調査情報の唯一の供給源なのだ」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

”Crazy old people are our entire source of polling information.”

日本語訳

「イカれた年寄りが世論調査情報の唯一の供給源なのだ」

解説

この発言は、アメリカの世論調査の偏りや不正確さに対する痛烈な風刺である。とりわけ、電話調査など旧来の手法に依存した世論調査では、応答率が低く、比較的暇を持て余した高齢層が主に回答する傾向がある。その結果、得られるデータは国民全体の意見ではなく、一部の高齢者層に過度に偏っていることがある。

この名言において「Crazy(イカれた)」という語が用いられているのは、単なる侮辱ではなく、時代錯誤な価値観や政治的偏向を持つ一部の高齢者の意見が、世論全体として報じられることへの皮肉である。P・J・オロークはジャーナリズムや政治の歪みを風刺する際、こうした過激かつ滑稽な表現を用いることが多い。

現代の世論調査も、SNSやネット上の声との乖離がしばしば問題となる。選挙予測が外れる原因の一つも、非代表的なサンプルに基づいたデータに依存する構造にある。したがってこの名言は、データ主義や民主主義に対する無自覚な信頼に警鐘を鳴らすジョークであり、報道や政治分析を受け取る側の批判的思考を促すものである。

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