「殺人的な産業界の大立者として見れば、アルフレッド・ノーベルはマクドナルドをフランチャイズ化したレイ・クロックと並ぶ存在である」

- 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
- アメリカ合衆国出身
- 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト
英文
”As murderous industrial magnates go, Alfred Nobel is right up there with Ray Kroc, franchiser of McDonald’s.”
日本語訳
「殺人的な産業界の大立者として見れば、アルフレッド・ノーベルはマクドナルドをフランチャイズ化したレイ・クロックと並ぶ存在である」
解説
この名言は、産業界の巨人たちが人類に与えた負の側面を皮肉った発言である。オロークは、ダイナマイトを発明したノーベルと、ファストフード帝国を築いたレイ・クロックを「殺人的」と形容し、人類に害を及ぼした側面で同列に語っている。ここには、科学技術やビジネスの成功が必ずしも人間の幸福に直結しないという冷笑的な視点がある。
背景として、ノーベルの発明したダイナマイトは建設や鉱業に貢献する一方で、戦争や暴力の道具としても利用された。クロックの築いたマクドナルドは世界的な成功を収めたが、肥満や健康問題、食文化の画一化を招いたと批判されている。オロークはこれらを並べることで、進歩や繁栄の裏に潜む破壊的影響をユーモアを交えて強調している。
現代に応用すると、この言葉は技術革新やグローバルビジネスの功罪を考える契機となる。スマートフォンやSNS、巨大IT企業なども、生活を便利にする一方で社会に深刻な弊害をもたらしている。オロークの辛辣な比較は、偉大な発明や事業が同時に大きな負の遺産を残す可能性を示す警句として、今なお有効である。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか?
「P・J・オローク」の前後の名言へ
申し込む
0 Comments
最も古い