「1999年7月、天から恐怖の大王が降りてくる。アンゴルモワの大王を復活させるために。その前後の期間、マルスは幸運によって支配する」

- 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
- フランス出身
- 医師、占星術師、詩人
英文
”The year 1999, seventh month, from Heaven will come a great king of terror: to bring back to life the great King of Angolmois. Before and after Mars to reign by good luck.”
日本語訳
「1999年7月、天から恐怖の大王が降りてくる。アンゴルモワの大王を復活させるために。その前後の期間、マルスは幸運によって支配する」
解説
この一節はノストラダムスの予言の中で最も有名な詩句であり、特に日本では「1999年7の月、空から恐怖の大王が降ってくる」と訳され、大きな社会現象を引き起こした。『百詩篇集』第10巻72番に収録されており、ミレニアム前夜の終末論的恐怖を象徴する文言として広まった。
「アンゴルモワの大王」の解釈は諸説あり、モンゴル帝国のチンギス・ハンを指すという説や、アナグラム的な地名暗示であるとする説などがある。また「恐怖の大王」は世界的破局や戦争のメタファーと受け取られ、冷戦や核戦争の不安と結び付けられてきた。さらに「マルス」は戦争を象徴する火星の意であり、戦乱や軍事的支配を暗示すると読まれる。
現代的に振り返れば、この予言は実際に1999年に具体的な災厄をもたらしたわけではない。しかしその曖昧さゆえに、人々の恐怖心や想像力をかき立てた点で大きな影響を与えた。今日では、この句は予言の持つ力が未来を言い当てることではなく、人々の心に不安や期待を植え付けることにあるという象徴的な事例といえる。
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