「見せかけの自由が至るところで宣言されるであろう」

ノストラダムス(画像はイメージです)
ノストラダムス(画像はイメージです)
  • 1503年12月14日~1566年7月2日(62歳没)
  • フランス出身
  • 医師、占星術師、詩人

英文

”Sham liberty will be proclaimed everywhere.”

日本語訳

「見せかけの自由が至るところで宣言されるであろう」

解説

この句は、自由という名の下に実態の伴わない支配や欺瞞が広がることを警告している。「見せかけの自由」は、権力者が人民を納得させるために掲げるスローガンや制度を指すと解釈できる。形式的には自由が保障されているように見えても、実際には監視や抑圧が存在する社会状況を示唆している。

歴史的に見れば、この予言はフランス革命後の混乱やナポレオン体制と結び付けられることがある。自由・平等を掲げながらも、実際には新たな独裁や権力集中が生じたからである。また、近代以降の多くの国々でも「自由」の名を借りたプロパガンダや体制維持が繰り返されてきた。

現代的に読むならば、これは民主主義の形骸化への警鐘とも受け取れる。人々が自由を享受していると錯覚していても、実際には情報操作や経済的不平等によって行動が制約されることは少なくない。ノストラダムスのこの短い句は、名ばかりの自由と真の自由の違いを見極める重要性を示す普遍的な警句となっている。

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