「神はすべてを行うことを望まれない。それは、我々の自由意志と我々に属する栄光の分け前を奪うことになるからである」
- 1469年5月3日~1527年6月21日
- フィレンツェ共和国(イタリア)出身
- 政治思想家、外交官
- 『君主論』を著し、近代政治学の基礎を築き、現実主義的な政治思想を提唱した
英文
“God is not willing to do everything, and thus take away our free will and that share of glory which belongs to us.”
日本語訳
「神はすべてを行うことを望まれない。それは、我々の自由意志と我々に属する栄光の分け前を奪うことになるからである」
解説
この名言は、人間の自由意志と責任の重要性を強調している。マキャヴェッリは、神が全てを支配する存在であっても、人間が自主的に行動し、自らの努力によって栄光を得る余地を残していると考えた。これは、神と人間の間に存在する役割分担を示し、成功や失敗の責任が人間自身にあることを示唆している。
彼の時代背景では、宗教が社会や政治に大きな影響を与えていた。しかし、マキャヴェッリは運命や神の意志だけに頼るのではなく、人間の行動と選択が重要であるとする現実主義的な立場を取った。この名言は、人間が主体的に努力し、自らの運命を切り開くべきであるという彼の哲学を反映している。
現代において、この名言は自己責任や自己実現の考え方と結びつく。成功や達成感は他者や外部の力によって与えられるものではなく、自身の選択と行動によって得られるものだという教訓を含んでいる。この名言は、人生における自由意志と行動の価値を再認識させ、人間の主体性を強調する力強いメッセージを提供している。
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