「抑圧を嫌う者の中には、抑圧することを好む者も多くいる」
- 1769年8月15日~1821年5月5日
- フランス出身
- フランスの軍人であり皇帝
- フランス革命後のヨーロッパを再編し、近代ヨーロッパにおける法制度の基盤を築いた
英文
“Among those who dislike oppression are many who like to oppress.”
日本語訳
「抑圧を嫌う者の中には、抑圧することを好む者も多くいる」
解説
この名言は、人間の矛盾した性質を鋭く指摘している。ナポレオンは、抑圧を非難する者の中にも、自らが力を持つ立場になると同じ行為を繰り返す人がいることを見抜いていた。これは、権力が人を変えたり、抑圧そのものが立場によって相対的に捉えられることを示唆している。抑圧への批判が必ずしも道徳的な純粋性に基づくものではない可能性を暗示している。
現代でも、この言葉は権力や社会的正義の議論において重要な視点を提供する。権力を批判する側がそれを手に入れた途端に同じ権力構造を利用するケースは、政治や組織の歴史で繰り返されている。抑圧を批判するだけでなく、その根本的な仕組みを変えることが必要であるという教訓が含まれている。
具体例として、革命後の政権が抑圧的になるケースや、労働者運動のリーダーが権力を得た後に同じ階層を抑圧する例が挙げられる。この名言は、権力や抑圧の本質を理解し、真の平等や公正を追求することの難しさを教えていると言える。
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