「強い信念を持ちながらも、私は常に事実に向き合い、新たな経験や知識が明らかになるにつれて人生の現実を受け入れようとしてきた。私は常に心を開き、あらゆる真理探究には不可欠な柔軟さを持ち続けてきた」

マルコム・X(画像はイメージです)
マルコム・X(画像はイメージです)
  • 1925年5月19日~1965年2月21日(39歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 黒人解放運動家、公民権活動家

英文

”Despite my firm convictions, I have always been a man who tries to face facts, and to accept the reality of life as new experience and new knowledge unfolds. I have always kept an open mind, a flexibility that must go hand in hand with every form of the intelligent search for truth.”

日本語訳

「強い信念を持ちながらも、私は常に事実に向き合い、新たな経験や知識が明らかになるにつれて人生の現実を受け入れようとしてきた。私は常に心を開き、あらゆる真理探究には不可欠な柔軟さを持ち続けてきた」

解説

この言葉は、マルコム・Xが自身の思想的変化をどのように捉えていたかを示している。彼は生涯を通じて強い信念を持ち続けたが、その一方で新たな知識や体験に応じて立場を修正する柔軟さを忘れなかった。これは、ネイション・オブ・イスラムを離れた後、イスラム教の普遍的精神を受け入れ、人種を超えた連帯を強調するようになった彼の歩みと重なる。

この発言は、盲目的な信念の固定化を否定し、真理探究には柔軟さと批判精神が必要であることを示している。確固たる信念と柔軟な姿勢は相反するものではなく、むしろ真理に近づくためには両立させねばならないと彼は説いたのである。

現代社会においても、この姿勢は重要である。科学や社会問題における新しい発見は、しばしば従来の常識を覆す。マルコム・Xの言葉は、信念を持ちながらも新しい事実を受け入れる謙虚さがなければ真理には近づけないという普遍的な教訓を示している。

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