「誰がフランス車を買うのか。少なくとも私は買わない」

カール・ラガーフェルド(画像はイメージです)
  • 1933年9月10日~2019年2月19日(85歳没)
  • ドイツ出身
  • ファッションデザイナー、写真家、シャネルおよびフェンディのクリエイティブディレクター

英文

“Who buys French cars? Not me.”

日本語訳

「誰がフランス車を買うのか。少なくとも私は買わない」

出典

出典不詳(編集中)

解説

この言葉が示しているのは、国家や伝統への自動的な忠誠ではなく、個人の審美的判断を優先する態度である。どこの国の製品であるかよりも、それがどれほど魅力的で、どれほどよくできているかが重要だという感覚がここにある。消費行為でさえも、帰属ではなく選択の問題として引き受けられているのである。

この感覚は、国民経済と文化的アイデンティティが結びついてきた近代の枠組みへの距離と結びついている。その文脈でカール・ラガーフェルドは、国境を越えてイメージと商品が競い合う世界を当然の前提として生きていた。フランスで活動しながらも、フランス的であること自体を価値の保証にはしないという姿勢が、この皮肉な一言に現れているのである。

現代においてこの言葉は、啓蒙思想が重んじた個人の判断の自由を想起させる。人は生まれた国や文化に縛られて選択をするのではなく、自らの理性と感性によって価値を決めることができる。国籍よりも質と意味を基準に選ぶという態度は、自由な市民としての消費と自己形成の一形態なのである。

「カール・ラガーフェルド」の前後の引用


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