「肉を食べ、靴や服やハンドバッグに革を使う世界において、毛皮だけを問題にする議論は幼稚である」

- 1933年9月10日~2019年2月19日(85歳没)
- ドイツ出身
- ファッションデザイナー、写真家、シャネルおよびフェンディのクリエイティブディレクター
英文
“In a meat-eating world, wearing leather for shoes and clothes and even handbags, the discussion of fur is childish.”
日本語訳
「肉を食べ、靴や服やハンドバッグに革を使う世界において、毛皮だけを問題にする議論は幼稚である」
出典
出典不詳(編集中)
解説
この言葉が示しているのは、倫理的な一貫性の欠如への批判である。動物由来の製品を広く受け入れていながら、特定の素材だけを特別に非難することは、感情的な選別にすぎないという感覚がここにある。ここでは、道徳が象徴やイメージに引きずられ、本質的な構造を見失う危うさが指摘されているのである。
この感覚は、消費社会における偽善や選択的な倫理が目立つようになった二十世紀後半の文脈と結びついている。その中でカール・ラガーフェルドは、素材の問題を個別に切り出すよりも、人間と動物の関係全体として捉える必要性を感じていた。毛皮だけを攻撃する態度は、より広い問いから目をそらすための象徴的な身ぶりにすぎないと見なされていたのである。
現代においてこの言葉は、啓蒙思想が重んじた理性的な道徳判断を想起させる。感情や流行に左右されず、原理と結果を一貫して考えることが倫理の基盤である。部分的な非難で自己満足するのではなく、行為の全体をどう引き受けるかを問う姿勢こそが、自由で成熟した社会を支えるのである。
「カール・ラガーフェルド」の前後の引用
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