「もし私が女性だったら、たくさんの子どもを持ちたいと思うだろう。しかし男性については、私はそれを信じていない」

カール・ラガーフェルド(画像はイメージです)
  • 1933年9月10日~2019年2月19日(85歳没)
  • ドイツ出身
  • ファッションデザイナー、写真家、シャネルおよびフェンディのクリエイティブディレクター

英文

“If I were a woman, I would love to have lots of kids. But for men, I don’t believe in it.”

日本語訳

「もし私が女性だったら、たくさんの子どもを持ちたいと思うだろう。しかし男性については、私はそれを信じていない」

出典

出典不詳(編集中)

解説

この言葉が意図しているのは、生殖や子育てをめぐる役割が生物学的事実だけでなく、責任の引き受け方によって決定されるという見方である。子どもを持つことは欲望や理想の問題ではなく、日々の世話と時間の配分という現実的な義務を伴うため、その負担を誰がどのように担うのかが問われている。ここでは親になることが感情ではなく、生活の構造に関わる選択として扱われているのである。

この感覚は、性別役割が揺れ動いていた時代の文化的文脈と結びついている。カール・ラガーフェルドが生きた社会では、母性と育児が女性に強く結びつけられる一方で、男性の関与はしばしば象徴的にとどまっていた。その不均衡が、子どもを持つという理想を現実の労働と結びつけて考える視点を生み出していたのである。

現代においてこの言葉は、自由と責任の関係を思想史的に問い直す。啓蒙思想が強調した自律とは、選択の結果を自分で引き受けることに他ならない。子どもを望むかどうかは権利であると同時に、他者の人生を支える義務を引き受ける決断でもあり、この言葉はその重みを性別の問題を通して鋭く浮かび上がらせているのである。

「カール・ラガーフェルド」の前後の引用


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