「私は二十歳になる前にたくさん鍛えていた。中身は引き締まっていて、ほんの少しの肉づきがあった。まるでキルティングのようだった。いつもシャネルだった」

カール・ラガーフェルド(画像はイメージです)
  • 1933年9月10日~2019年2月19日(85歳没)
  • ドイツ出身
  • ファッションデザイナー、写真家、シャネルおよびフェンディのクリエイティブディレクター

英文

“I worked out a lot before I was 20. I was hard underneath. I had just a little padding. I was quilted. Always Chanel.”

日本語訳

「私は二十歳になる前にたくさん鍛えていた。中身は引き締まっていて、ほんの少しの肉づきがあった。まるでキルティングのようだった。いつもシャネルだった」

出典

出典不詳(編集中)

解説

この言葉が意図しているのは、身体を素材として意識的に作り上げる感覚である。鍛えられた内側と、わずかな柔らかさを重ね合わせた状態を衣服の構造になぞらえることで、身体と服が連続したデザインとして捉えられている。ここでは肉体が自然の与件ではなく、構築される形として扱われているのである。

この感覚は、身体とスタイルが不可分であった文化的文脈と結びついている。カール・ラガーフェルドが関わった世界では、シルエットや素材の層が美の言語となり、人の体もまた仕立てられるものとして理解されていた。そのため、キルティングという比喩は、ファッションの語彙で自己を語る方法として自然に選ばれているのである。

現代においてこの言葉は、自由と自己形成の関係を示している。啓蒙思想が人間を自らを形づくる存在と考えたように、身体をどう鍛え、どう見せるかを決めることは主体の選択である。内側の規律と外側のスタイルを重ねるこの表現は、肉体を通じて自分の意志を可視化する自由の一形態なのである。

「カール・ラガーフェルド」の前後の引用


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