「私は鉛筆を手にして生まれたようなものだ。たくさんスケッチをしてきた」

カール・ラガーフェルド(画像はイメージです)
  • 1933年9月10日~2019年2月19日(85歳没)
  • ドイツ出身
  • ファッションデザイナー、写真家、シャネルおよびフェンディのクリエイティブディレクター

英文

“I’m born with a pencil in my hand. I did lots of sketching.”

日本語訳

「私は鉛筆を手にして生まれたようなものだ。たくさんスケッチをしてきた」

出典

出典不詳(編集中)

解説

この言葉が意図しているのは、創作が後天的な職業ではなく、存在の自然な延長として始まっていたという自己理解である。鉛筆を持って生まれたという比喩は、描くことが意識的な努力以前に身体の癖として根づいていたことを示し、表現が呼吸のように自発的であったことを語っている。ここでは技術よりも、描く衝動そのものが中心に置かれているのである。

この感覚は、個人の才能と職業が重なり合う近代的な芸術観と結びついている。カール・ラガーフェルドが育った文化環境では、読書や描写が教養の核とされ、幼少期からのスケッチは知性と感性を同時に鍛える行為であった。そのため、描くことは娯楽ではなく、自己形成の基礎として理解されていたのである。

現代においてこの言葉は、自由と啓蒙の意味を再確認させる。啓蒙思想が人間を自らを形づくる存在と見なしたように、手で描く行為は思考を外化し、自分の世界を作り出す力となる。鉛筆を持つことは、外部の規範に先立って、自分の感覚と理性で世界を記述する自由の始まりなのである。

「カール・ラガーフェルド」の前後の引用


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