「私はiPod派の人間である」

- 1933年9月10日~2019年2月19日(85歳没)
- ドイツ出身
- ファッションデザイナー、写真家、シャネルおよびフェンディのクリエイティブディレクター
英文
“I’m an iPod person.”
日本語訳
「私はiPod派の人間である」
出典
出典不詳(編集中)
解説
この言葉が意図しているのは、単なる製品の好みではなく、自分の感性や生活のリズムを一つの道具に託す態度である。iPodという装置は、音楽を自分だけの時間と空間に閉じ込めることを可能にし、個人が世界との距離を調整するための媒介となる。その選択は、外界の雑音から切り離された内的な秩序を保ちたいという欲求の表現である。
この感覚は、デジタル技術が個人のライフスタイルを決定づける時代背景と結びついている。カール・ラガーフェルドがこの言葉を口にした文化環境では、携帯可能なデバイスが自己表現の一部となり、どの機器を持つかがその人の美意識や価値観を象徴した。テクノロジーは単なる利便性ではなく、スタイルの延長として理解されていたのである。
現代においてこの言葉は、自由と選択の哲学的問題を浮かび上がらせる。無数のプラットフォームや情報源が存在する中で、あえて一つの装置に身を委ねることは、自己の感覚を守るための規律ある選択である。啓蒙思想が説いた主体的な判断は、ここでは技術との関係に移し替えられ、自分がどの世界の聞き方を選ぶのかという問いとして生き続けているのである。
「カール・ラガーフェルド」の前後の引用
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