「私は完全なピューリタンだが、ジャックの冒険は面白いと感じた。私たちはこれ以上ないほど正反対である。私は自分に対してはカルヴァン主義者であり、他人に対しては完全に寛容である」

- 1933年9月10日~2019年2月19日(85歳没)
- ドイツ出身
- ファッションデザイナー、写真家、シャネルおよびフェンディのクリエイティブディレクター
英文
“I’m a total puritan, but I found Jacques’ adventures amusing. We couldn’t be further apart. I am a Calvinist toward myself and totally indulgent toward others.”
日本語訳
「私は完全なピューリタンだが、ジャックの冒険は面白いと感じた。私たちはこれ以上ないほど正反対である。私は自分に対してはカルヴァン主義者であり、他人に対しては完全に寛容である」
出典
出典不詳(編集中)
解説
この言葉が意図しているのは、自己規律と他者への寛容を意図的に切り分ける倫理である。自分には厳しく、他人には自由を認めるという態度は、道徳を外から強制するのではなく、内面の選択として引き受けることを意味している。ここでは快楽や放縦を否定するのではなく、それを他者の権利として尊重する距離感が示されているのである。
この感覚は、宗教的道徳と個人主義が交錯したヨーロッパの思想的文脈と結びついている。カール・ラガーフェルドが言及するカルヴァン主義は、勤勉と自己統制を徳とする伝統であり、それが近代的な職業倫理を形づくった。その内面化された規律が、他者への不干渉と結びつくことで、独特の自由の形を生んでいたのである。
現代においてこの言葉は、啓蒙思想が求めた自律と寛容の理想を思い起こさせる。理性によって自分を律する者は、同じ規律を他人に強制する必要がない。自由な社会とは、各人が自分の行為に責任を持ちつつ、他者の選択を許容することで成り立つものであり、この言葉はその倫理を簡潔に言い表しているのである。
「カール・ラガーフェルド」の前後の引用
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