「私は会議というものをしない」

- 1933年9月10日~2019年2月19日(85歳没)
- ドイツ出身
- ファッションデザイナー、写真家、シャネルおよびフェンディのクリエイティブディレクター
英文
“I don’t do meetings.”
日本語訳
「私は会議というものをしない」
出典
出典不詳(編集中)
解説
この言葉が示しているのは、集団的な合意形成や儀礼的な議論よりも、個人の判断と即時的な決断を重んじる姿勢である。会議はしばしば責任を分散させ、言葉だけが増殖して行動が遅れる場になりがちだが、ここでは創造や決定は一つの意志によって引き受けられるべきだという考えが示されている。時間と集中を守ることが、質の高い仕事を可能にするという信念が背後にあるのである。
この感覚は、官僚制と大組織が拡張した二十世紀の労働文化への反発と結びついている。その文脈でカール・ラガーフェルドは、巨大な組織の中にいながらも、創造の核心を個人の判断に保ち続けた。多数の意見に調整されるよりも、明確な美意識によって方向が決まることの方が、創作の速度と一貫性を守ると考えられていたのである。
現代においてこの言葉は、自由と統治の関係を問い直す。協働が強調される時代においても、最終的な責任を誰が引き受けるのかという問題は消えない。啓蒙思想が重んじた自律的主体の観点からすれば、思考と決断を自分自身の理性に引き戻すことこそが、制度に埋没しない自由な行為を支える条件なのである。
「カール・ラガーフェルド」の前後の引用
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