「幸いにも、1929年の世界恐慌の時代よりも、世界にはより多くの富がある。中国、インド、アラブ、ロシアの富が」

- 1933年9月10日~2019年2月19日(85歳没)
- ドイツ出身
- ファッションデザイナー、写真家、シャネルおよびフェンディのクリエイティブディレクター
英文
“Fortunately there is more wealth in the world than there was at the time of the global economic crisis of 1929 – Chinese, Indian, Arab and Russian.”
日本語訳
「幸いにも、1929年の世界恐慌の時代よりも、世界にはより多くの富がある。中国、インド、アラブ、ロシアの富が」
出典
出典不詳(編集中)
解説
この言葉が示しているのは、富の中心が一極から多極へと移動したという世界認識である。かつての大恐慌のように一地域の崩壊が世界全体を巻き込む時代とは異なり、いまや富と需要は複数の文化圏に分散している。ここでは、経済的多様化が危機への耐性を生むという感覚が語られているのである。
この認識は、グローバル資本主義が新興国へ広がった二十世紀後半から二十一世紀初頭の文脈と結びついている。その中でカール・ラガーフェルドは、ファッションの顧客と影響力がヨーロッパ中心から世界へと移る過程を体験していた。富の地理が変わることは、文化の中心も変わることを意味していたのである。
現代においてこの言葉は、啓蒙思想が構想した普遍的な世界市民の視点を想起させる。経済と文化が特定の国に独占されないことは、より多くの人が表現と消費に参加できる条件を生む。多極化した富は不平等を消すわけではないが、世界を一つの閉じた運命から解放する可能性を広げるのである。
「カール・ラガーフェルド」の前後の引用
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