「困惑は知の始まりである」

ハリール・ジブラーン
ハリール・ジブラーン(画像はイメージです)
  • 1883年1月6日~1931年4月10日(48歳没)
  • レバノン出身
  • 詩人、作家、画家、『預言者』の著者

英文

“Perplexity is the beginning of knowledge.”

日本語訳

「困惑は知の始まりである」

出典

出典不詳(編集中)

解説

この言葉が意図しているのは、理解できないという感覚や迷いこそが、真の学びを始動させる原動力であるという認識である。すでに分かったつもりになっている状態では思考は停止するが、困惑は前提を揺さぶり、問いを生み、世界をより深く捉えようとする姿勢を呼び起こす。ここでは知とは蓄積ではなく、揺らぎから生まれる探究の運動として理解されている。

この言葉が語られた背景には、宗教的確信と近代的理性がせめぎ合う思想状況がある。その中でハリール・ジブラーンは、安易な教義や既成の答えに安住することを退け、魂が戸惑う瞬間にこそ真実への扉が開くと考えたのである。確信よりもまず迷いを尊ぶ姿勢は、精神の自由を守るための重要な態度であった。

現代においてこの言葉は、情報が溢れ即答が求められる社会への批評として響く。疑問を抱き続ける力は、啓蒙思想が重視した批判的理性の核心であり、自己形成においても不可欠である。困惑を避けずに引き受けることで、人は与えられた見解に従うだけでなく、自らの判断を鍛え、自由と規律を内側から築いていくことができるのである。

「ハリール・ジブラーン」の前後の引用


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