「そもそも物事を行わせるには、命じるよりも諭すほうがよく、諭すよりも自ら実例を示すほうが優れている」

- 1835年1月10日~1901年2月3日(66歳没)
- 日本出身
- 思想家、教育者、著述家、啓蒙運動の先導者、慶應義塾の創設者
原文
「抑も事を為すに、これを命ずるはこれを諭すに若かず、これを諭すは我より其実の例を示すに若かず」
現代語訳
「そもそも物事を行わせるには、命じるよりも諭すほうがよく、諭すよりも自ら実例を示すほうが優れている」
解説
この言葉は、他人に何かをさせたいとき、命令するのではなく、まず理解を促し、さらには自ら模範を示すことこそが最も効果的であるという福沢諭吉の実践的な指導哲学を表している。単に命令するのは権威の行使に過ぎず、相手の納得や内発的動機を引き出すことはできないと彼は考えた。
「諭す」は理をもって説明し、相手に理解させることであり、「我より其実の例を示す」は、自らが模範として行動することによって無言の説得力を発揮することを意味する。これは、教育者や指導者だけでなく、親子関係や職場のリーダーシップにも応用できる重要な指針である。
現代社会でも、言葉より行動の説得力が重視される場面は多い。例えば、上司が働き方改革を説いても、自らが長時間労働をしていれば部下は納得しない。福沢のこの名言は、真の信頼と影響力は、言葉や立場ではなく行動によって築かれることを簡潔に示しており、実践的な倫理の模範といえる。
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