「治療法が病気よりも悪い」

フランシス・ベーコン
フランシス・ベーコンの名言
  • 1561年1月22日~1626年4月9日
  • イングランド出身
  • 哲学者、神学者、法学者、政治家、貴族
  • 近代科学の基礎を築く「帰納法」を提唱し、またイギリス経験主義の祖として後世に影響を与えた

英文

“The remedy is worse than the disease.”

日本語訳

「治療法が病気よりも悪い」

解説

フランシス・ベーコンのこの言葉は、問題を解決しようとする手段が、その問題自体よりも悪い影響を及ぼすことがあるという洞察を示している。彼は、何かを改善しようとする過程で、その方法がかえって状況を悪化させるリスクについて警告している。これは、意図的に問題を解決しようとする手段が、予期しない副作用や悪影響を伴い、結果的に元の問題以上の困難や害を引き起こすことを示唆している。

この考え方は、医療や経済政策、環境対策などのあらゆる分野に当てはまる。たとえば、ある病気に対する治療法が、強い副作用や生活の質を大きく損なう場合、治療が病気以上に苦痛をもたらすことがある。また、経済や社会問題においても、意図した効果が得られないばかりか、かえって新たな問題を生む政策が取られることがある。解決策を見つけようとする際には、結果的な影響を慎重に考慮することが重要であるとベーコンは教えている。

現代においても、この言葉はリスクとメリットを慎重に天秤にかけるべきという重要な教訓である。複雑な問題を解決しようとする際には、短期的な効果だけでなく、長期的な影響や副作用を十分に考慮する必要がある。ベーコンの言葉は、問題解決には慎重さが必要であり、安易な解決策がかえって新たな問題を生む可能性があることを教えている。

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