「真の政治家であることは、真に道徳的であることと同じくらい難しく厳しいものである」
- 1561年1月22日～1626年4月9日
- イングランド出身
- 哲学者、神学者、法学者、政治家、貴族
- 近代科学の基礎を築く「帰納法」を提唱し、またイギリス経験主義の祖として後世に影響を与えた
英文
“It is as hard and severe a thing to be a true politician as to be truly moral.”
日本語訳
「真の政治家であることは、真に道徳的であることと同じくらい難しく厳しいものである」
解説
フランシス・ベーコンのこの言葉は、真の政治家としてのあり方が、倫理的に生きることと同様に難しく、厳しい道のりであるという洞察を示している。彼は、政治における本当の成功は、単なる権力の行使や利益の追求にとどまらず、高い倫理観と道徳的責任が求められると考えた。真の政治家は、常に公正で誠実でなければならず、私利私欲に流されることなく、社会の利益や他者の幸福を優先するという、厳しい自己規律が必要だという教訓が込められている。
真の政治家として生きるには、道徳的な行動規範を貫く覚悟が求められる。政治の世界では、利益や影響力が絡むことが多いため、誘惑や圧力に屈せず、公正で倫理的な判断を維持することが非常に難しい。そのため、真の政治家であることは、日常の倫理的な行いと同じように、自己の信念や誠実さを堅持し続ける厳しさが必要となる。政治的なリーダーシップには道徳的な強さが不可欠であり、誠実な政治家としての道は決して容易なものではないとベーコンは示唆している。
現代においても、この言葉は政治やリーダーシップにおける倫理の重要性を再認識させる教訓である。権力の行使において道徳的な判断を維持することが、社会に対して信頼と安定をもたらす。ベーコンの言葉は、政治家としての成功は単なる地位や権力ではなく、道徳的な誠実さと倫理的な責任感に基づいて築かれるべきであるという教えを伝えている。
感想はコメント欄へ
この名言に触れて、あなたの感想や名言に関する話などを是非コメント欄に書いてみませんか？
