「真の教育は、最終的には知ろうと強く望む者に限定されなければならない。それ以外は単なる羊の群れの世話にすぎない」

エズラ・パウンド(画像はイメージです)
  • 1885年10月30日~1972年11月1日(87歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、批評家、翻訳家

英文

“Real education must ultimately be limited to men who insist on knowing, the rest is mere sheep-herding.”

日本語訳

「真の教育は、最終的には知ろうと強く望む者に限定されなければならない。それ以外は単なる羊の群れの世話にすぎない」

解説

この言葉は、教育の本質を受動的な知識の伝達ではなく、能動的な探求心に見いだす思想を示している。学ぶ意志を持たない者に与えられる教育は、単なる形式的な指導にすぎず、本物の理解や知的成長には至らないという主張である。ここでは教育を受ける側の姿勢が決定的に重要であることが強調されている。

エズラ・パウンドがこのような発言をした背景には、知識や芸術を追求するエリート主義的な思想が存在する。彼は詩人であると同時に批評家として、凡庸な大衆教育に懐疑的であり、真に知を求める者のみが文化を前進させると考えていた。これは近代の教育拡大と大衆化の動きに対する対照的な視点でもある。

現代に応用すれば、この言葉は主体的に学ぶ姿勢の重要性を示すものと解釈できる。例えば、インターネットによって誰でも膨大な情報にアクセスできるが、それを自ら選び取り、深く理解しようとする意志がなければ、知識は単なる情報の消費で終わる。つまり、この言葉は今日でも「受け身ではなく、主体的に学ぶ姿勢こそが教育を教育たらしめる」という教訓を与えているのである。

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