「文学とは、ニュースであり続けるニュースである」

エズラ・パウンド(画像はイメージです)
  • 1885年10月30日~1972年11月1日(87歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 詩人、批評家、翻訳家

英文

“Literature is news that stays news.”

日本語訳

「文学とは、ニュースであり続けるニュースである」

解説

この言葉は、文学の本質を時代を超えて新鮮さを失わない表現として定義している。日々流れるニュースは一瞬で古びるが、文学は人間の感情や思想を普遍的に捉えるため、いつの時代に読んでも新しい意味を持ち続けるという点で、真のニュースであると述べている。

エズラ・パウンドは、詩や文学を単なる娯楽や時代の産物としてではなく、永続的な価値を持つ文化的記録とみなしていた。彼の活動は、文学を一時的な流行から切り離し、普遍性と芸術性を兼ね備えたものとして再評価させる運動でもあった。この視点は、イマジズムやモダニズムの潮流の中で、言葉の力を時代を超えるものと捉えようとする姿勢に通じている。

現代においても、この言葉は大きな示唆を与える。日常的なニュースや情報はすぐに消費されて忘れ去られるが、文学作品や詩は人間の本質を突くことで時代を超える生命力を持つ。たとえば、シェイクスピアの劇や古典詩が数百年を経ても読まれ続けるのは、それらが「ニュースであり続けるニュース」だからである。この言葉は、文学の持つ普遍的意義を端的に表したものといえる。

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