「他人に助言を求める人の大半は、すでに自分のしたいように行動する決心をしている」

- 1883年1月6日~1931年4月10日(48歳没)
- レバノン出身
- 詩人、作家、画家、『預言者』の著者
英文
“Most people who ask for advice from others have already resolved to act as it pleases them.”
日本語訳
「他人に助言を求める人の大半は、すでに自分のしたいように行動する決心をしている」
出典
出典不詳(編集中)
解説
この言葉が意図しているのは、人が助言を求める行為が必ずしも真の熟慮のためではなく、自分の決断を正当化するために行われることが多いという洞察である。助言とは本来、自らの視野を広げるための対話であるが、心の中で結論が決まっているときには、それは同意や承認を得るための形式に変わってしまう。ここでは、人間の自己欺瞞と自尊心の働きが鋭く示されている。
この言葉が語られた背景には、個人の自由と道徳的責任をめぐる思想的緊張がある。その中でハリール・ジブラーンは、人が外部の声に耳を傾けているようでいて、実際には内なる欲望に従っていることを見抜き、真の知恵とは自分の動機を正直に見つめることから始まると考えたのである。
現代においてこの言葉は、自己決定と公共的理性の関係を問い直す視点を与える。啓蒙思想が重視した理性的対話は、結論を開かれたままにして他者の意見に向き合う姿勢を前提としていた。自己形成の過程で、自分が本当に何を望んでいるのかを自覚しつつ助言を受け取ることが、自由と規律を両立させた成熟した判断を可能にするのである。
「ハリール・ジブラーン」の前後の引用
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