「私は精神の上ではドイツ人だが、それはもはや存在しないドイツのものだ」

- 1933年9月10日~2019年2月19日(85歳没)
- ドイツ出身
- ファッションデザイナー、写真家、シャネルおよびフェンディのクリエイティブディレクター
英文
“I’m German in my mind, but from a Germany that doesn’t exist any more.”
日本語訳
「私は精神の上ではドイツ人だが、それはもはや存在しないドイツのものだ」
出典
出典不詳(編集中)
解説
この言葉が示しているのは、国籍や地理ではなく、記憶と精神によって形成された帰属意識である。国家は歴史の中で変化し消滅するが、そこで育まれた価値観や感覚は個人の内側に残り続ける。ここでは、政治的なドイツではなく、内面的なドイツへの忠誠が語られているのである。
この感覚は、戦争と分断によって国の姿が根本から変わった二十世紀ヨーロッパの経験と結びついている。その文脈でカール・ラガーフェルドは、消えた世界の教育や規律、美意識を内面に保持しながら、新しい国際的な文化空間で生きていた。失われた祖国は場所ではなく、精神の構造として生き続けていたのである。
現代においてこの言葉は、啓蒙思想が構想した個人と国家の関係を再考させる。人の帰属は国境や制度によって完全に定義されるものではなく、記憶と選択によって形づくられる。変わりゆく世界の中で、内面の価値をどう保持し、どう更新するかが、自由な自己形成の核心なのである。
「カール・ラガーフェルド」の前後の引用
よろしければ評価をお願いします

気に入ったら「いいね」していってね!