「同性愛のカップルは存在するし、これからも存在する。三秒で離婚するような既婚者が、他の人々に保護を与えたくないというのは、あまりに感じが悪い。法制度は、結婚しているからといって自分たちが他人より上だと思っている少数の人々だけでなく、すべての人を守るべきである」

カール・ラガーフェルド(画像はイメージです)
  • 1933年9月10日~2019年2月19日(85歳没)
  • ドイツ出身
  • ファッションデザイナー、写真家、シャネルおよびフェンディのクリエイティブディレクター

英文

“There will be gay couples; it will exist. It is not very nice that people who are married – who divorce in three seconds – don’t want protection for the others. The legal system should protect everyone, not just the few people who think they are above everybody else because they are married.”

日本語訳

「同性愛のカップルは存在するし、これからも存在する。三秒で離婚するような既婚者が、他の人々に保護を与えたくないというのは、あまりに感じが悪い。法制度は、結婚しているからといって自分たちが他人より上だと思っている少数の人々だけでなく、すべての人を守るべきである」

出典

出典不詳(編集中)

解説

この言葉が意図しているのは、愛や結びつきの形に優劣をつける社会的な偽善への批判である。関係がどれほど持続するかではなく、そこに生きる人間が法と社会から等しく尊重されるべきだという原理がここにある。結婚という制度が道徳的な上位性を与えるかのように扱われること自体が、不合理な特権の温床だと見なされているのである。

この発言は、家族制度と権利の再編が進んだ時代の緊張を背景としている。カール・ラガーフェルドが公に発言していた文化環境では、伝統的な結婚が法的保護の唯一の単位とされる一方で、多様なパートナーシップが現実には広がっていた。その乖離が、制度の正当性を問い直す契機となっていたのである。

現代においてこの言葉は、自由と平等の思想史的問題を鮮明にする。啓蒙思想が掲げた法の下の平等は、身分や宗教だけでなく、親密な関係の形にまで及ぶべき原理である。誰を愛するかによって保護の度合いが変わる社会は、理性による公共性を損なうため、この言葉は法が特権ではなく普遍的な盾であるべきだという原点を思い起こさせるのである。

「カール・ラガーフェルド」の前後の引用


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