「白と黒は、たとえその言葉が何を意味するとしても、常にモダンに見える」

カール・ラガーフェルド(画像はイメージです)
  • 1933年9月10日~2019年2月19日(85歳没)
  • ドイツ出身
  • ファッションデザイナー、写真家、シャネルおよびフェンディのクリエイティブディレクター

英文

“Black-and-white always looks modern, whatever that word means.”

日本語訳

「白と黒は、たとえその言葉が何を意味するとしても、常にモダンに見える」

出典

出典不詳(編集中)

解説

この言葉が意図しているのは、流行や装飾に依存しない根源的な対比こそが、時代を超えて新しさを感じさせるという考え方である。白と黒という最小限の要素は、意味や感情を過剰に語らずに形と構造だけを際立たせ、見る者に即座の理解をもたらす。その簡潔さが、曖昧な「現代性」という概念を超えて、常に更新され続ける印象を生み出しているのである。

この感覚は、モダニズム以降のデザイン思想とも深く関わっている。カール・ラガーフェルドが活躍した視覚文化の世界では、過去の装飾的な様式から距離を取り、強いコントラストと明確な輪郭によって時代性を表現することが重視された。白黒はその象徴であり、歴史や流行を切り離して純粋な形式を前景化する手段として機能していた。

現代においてこの言葉は、情報とイメージが氾濫する社会への批評としても読める。過剰な色彩や演出に囲まれるほど、人はかえって本質を見失うため、白と黒のような単純な二分法が思考の規律を取り戻す助けとなる。啓蒙思想が求めた明晰さや区別の精神は、ここでは視覚的な選択として現れ、自由な創造を支えるための内的な秩序として再び意味を持つのである。

「カール・ラガーフェルド」の前後の引用


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