「すべての人には礼儀正しくせよ、しかし親しくなるのは少数にとどめ、その少数も信頼を与える前によく試されねばならない」

ジョージ・ワシントン(画像はイメージです)
ジョージ・ワシントン(画像はイメージです)
  • 1732年2月22日~1799年12月14日(67歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 軍人、政治家、「アメリカ独立戦争の総司令官」

英文

“Be courteous to all, but intimate with few, and let those few be well tried before you give them your confidence.”

日本語訳

「すべての人には礼儀正しくせよ、しかし親しくなるのは少数にとどめ、その少数も信頼を与える前によく試されねばならない」

解説

この言葉は、人間関係における礼節と信頼の慎重な区別を説いている。ワシントンは人前では常に礼儀正しく振る舞うべきと考えたが、その一方で深い友情や信頼は誰にでも与えるものではなく、厳しく吟味された人物にのみ許すべきだとした。これは彼自身が軍人や政治家として多くの人と関わりながら、軽々しく信頼を置くことの危険を知っていた背景に基づくものである。

18世紀のアメリカは独立戦争や国家建設の混乱期であり、裏切りや利害対立が頻発していた。そのため、誰を信用するかは指導者にとって死活的に重要な問題であった。ワシントンの姿勢は、単なる処世訓ではなく、時代の厳しさを反映した実践的な知恵であるといえる。

現代においても、この名言は有効である。SNSや職場などで広く人と接する機会が増えても、信頼は慎重に与えるべき資源である。礼儀をもって広く交流しつつ、心から信じられる相手を選び抜くことは、健全な人間関係を築き、自らを守るための普遍的な指針となる。

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