「チャールズ・マッカリーは、陰謀を題材にした現代最高の作家である。アラン・ファーストの広がり、エリック・アンブラーの深み、あらゆる尺度で見てもそうだ」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

”Charles McCarry is the best modern writer on the subject of intrigue – by the breadth of Alan Furst, by the fathom of Eric Ambler, by any measure.”

日本語訳

「チャールズ・マッカリーは、陰謀を題材にした現代最高の作家である。アラン・ファーストの広がり、エリック・アンブラーの深み、あらゆる尺度で見てもそうだ」

解説

この名言は、P・J・オロークによる作家チャールズ・マッカリーへの最大級の賛辞である。彼はスパイ小説や政治サスペンスにおける「陰謀(intrigue)」の描写において、マッカリーを現代最高と断言し、ジャンルを代表する他の巨匠たちとの比較を通じてその評価を強調している。

オロークは、「アラン・ファーストの広がり(breadth)」と「エリック・アンブラーの深み(fathom)」という表現を用い、ファーストの持つ歴史的・地理的スケールの大きさと、アンブラーが描く心理的・政治的な深層を対比的に示している。そのうえで、マッカリーはそれらの長所を併せ持つ存在であり、どんな観点から見ても卓越している(by any measure)という強い主張をしている。

このような言葉は、単なる読書ガイド以上の意味を持つ。すなわち、良質なスパイ小説とは何か、陰謀とはいかに描かれるべきかという文学的・文化的問いに対する一つの答えとして、マッカリー作品の価値を示しているのである。現代の混沌とした政治状況や情報戦に興味を持つ読者にとっても、マッカリーの視点は依然として鮮やかで示唆に富むということを、オロークは自信をもって伝えている。

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