「ジャーナリストはゴキブリを踏みつぶす必要はない。ただ台所の明かりをつければ、やつらが慌てて逃げるのを見るだけでいいのだ。」

P・J・オローク(画像はイメージです)
P・J・オローク(画像はイメージです)
  • 1947年11月14日~2022年2月15日(74歳没)
  • アメリカ合衆国出身
  • 政治風刺作家、ジャーナリスト、ユーモリスト

英文

“We journalists don’t have to step on roaches. All we have to do is turn on the kitchen light and watch the critters scutter.”

日本語訳

「ジャーナリストはゴキブリを踏みつぶす必要はない。ただ台所の明かりをつければ、やつらが慌てて逃げるのを見るだけでいいのだ。」

解説

この言葉は、ジャーナリズムの力と本質的な役割を、鮮やかな比喩で描いている。ゴキブリ(roaches)は比喩的に汚職、不正、隠蔽、腐敗した権力者などを指し、「明かりをつける」行為は真実を明るみに出す報道の働きを意味する。ジャーナリストは「戦う」のではなく、事実を照らすだけで、不正は自ら露呈して逃げ出すという考え方だ。

この名言には、権力監視という報道の使命が込められている。ジャーナリストは警察や裁判官ではないが、真実を伝えることで間接的に社会正義を促す存在であるという信念がある。ロバート・キャパの「真実は最前線にある」にも通じるこの思想は、報道の自由の意義を力強く支持する。

現代でもSNSやメディアによって政治家や企業の不正が暴かれることがあるが、それらもまさに「明かりがついた」瞬間といえる。この言葉は、報道が沈黙してはならない理由を、ユーモラスながらも鋭く教えてくれる。

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