「娘を失ったことはとても深刻な痛みでした。私の心には常に空白がありました」

- 1933年2月18日~
- 日本出身(後にアメリカ合衆国に帰化)
- 前衛芸術家、音楽家、平和活動家、「ジョン・レノンの妻」
英文
”Losing my daughter was a very serious pain. There was always some empty space in my heart.”
日本語訳
「娘を失ったことはとても深刻な痛みでした。私の心には常に空白がありました」
解説
この言葉は、オノ・ヨーコの個人的な喪失と心の痛みを率直に表現している。彼女は最初の夫との間に娘をもうけたが、離婚後に長い間会うことができず、その不在が彼女に大きな苦しみを与えた。この経験は、彼女の芸術や活動においても、喪失感や空白のテーマとして繰り返し表れている。
背景には、彼女が抱えていた家庭的な葛藤と社会的偏見がある。公私にわたる激しい注目や批判の中で、母としての彼女の痛みはあまり語られずにきたが、その心の空洞は生涯にわたって影響を及ぼした。ここで語られる「empty space」とは、取り戻すことのできない喪失を象徴する言葉である。
現代的な視点から見ても、この言葉は普遍性を持つ。親しい人を失ったときに生じる心の空白は、時間が経っても完全には埋まらない。しかしその痛みを認め、表現することで、他者の悲しみに対する共感や理解が生まれる。オノの言葉は、喪失の苦しみを抱えながらも、それを人間の普遍的経験として共有する姿勢を示しているのである。
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