「船上のインディアンたちは、そこからキューバまでの航海が帆のない小さな丸木舟で1日半の距離だと語った。それが彼らのカヌーである。私はそこからキューバへ向かった。インディアンたちがその壮大さ、そして金や真珠について示したしるしを見て、それがジパングに違いないと思った」
- 1451年8月25日から10月31日~1506年5月20日
- ジェノヴァ共和国(現イタリア)出身
- 探検家、航海者
- 1492年の航海でアメリカ大陸への到達を果たし、「新世界」の発見者として知られている
英文
“The Indians on board said that thence to Cuba was a voyage in their canoes of a day and a half; these being small dug-outs without a sail. Such are their canoes. I departed thence for Cuba, for by the signs the Indians made of its greatness, and of its gold and pearls, I thought that it must be Cipango”
日本語訳
「船上のインディアンたちは、そこからキューバまでの航海が帆のない小さな丸木舟で1日半の距離だと語った。それが彼らのカヌーである。私はそこからキューバへ向かった。インディアンたちがその壮大さ、そして金や真珠について示したしるしを見て、それがジパングに違いないと思った」
解説
この言葉は、クリストファー・コロンブスが新大陸を探索中に、先住民の情報に基づいて行動を決定したことを記録したものである。「帆のない小さな丸木舟」という描写は、先住民の航海技術や生活様式の一端を具体的に伝えている。一方で、「金や真珠」に対する期待や、それが彼が探していた「ジパング」(日本)であるという推測は、当時のヨーロッパ人が未知の土地をどのように想像していたかを象徴的に示している。
コロンブスがジパングに言及した背景には、アジアの富と栄華への強い憧れがあった。マルコ・ポーロの『東方見聞録』などに基づく情報が、アジアを金や貴石の豊富な地としてヨーロッパ人の間で理想化されていた。そのため、彼は先住民の示す情報をヨーロッパ的な文脈に当てはめ、誤解を含みながらも目的地を確信していた。この名言は、文化や認識のギャップがどのように歴史の決定に影響したかを示している。
現代では、この言葉は異文化理解の困難さと、その結果生じる誤解の典型例として解釈される。例えば、先住民が提供した情報は、彼らの生活に基づく正確なものだったが、コロンブスはそれを自分の既存の知識や目的に即して解釈した。このような事例は、現在の国際関係や多文化共生の課題においても、相互理解の重要性を再認識させるものとして教訓的である。
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