「現代の世界で、私たちは敵を愛さなければならないという行き詰まりに達してはいないだろうか?さもなくば、どうなるのか。憎しみが憎しみを生み、戦争がさらなる戦争を生むという悪の連鎖を断ち切らなければ、私たちは破滅の暗い奈落に突き落とされてしまうだろう」

マーティン・ルーサー・キング・ジュニア
マーティン・ルーサー・キング・ジュニアの名言
  • 1929年1月15日~1968年4月4日
  • アメリカ出身
  • 牧師および公民権運動の指導者
  • アメリカにおける人種差別撤廃運動を指導し、公民権法の成立に貢献した

英文

”Have we not come to such an impasse in the modern world that we must love our enemies – or else? The chain reaction of evil – hate begetting hate, wars producing more wars – must be broken, or else we shall be plunged into the dark abyss of annihilation.”

日本語訳

「現代の世界で、私たちは敵を愛さなければならないという行き詰まりに達してはいないだろうか?さもなくば、どうなるのか。憎しみが憎しみを生み、戦争がさらなる戦争を生むという悪の連鎖を断ち切らなければ、私たちは破滅の暗い奈落に突き落とされてしまうだろう」

解説

この名言は、憎しみや暴力の連鎖を断ち切るために、敵を愛するという道徳的かつ実践的な選択が必要であるというキング牧師の非暴力哲学を強調している。彼は、憎しみや戦争がさらなる破壊を招く悪循環に対抗する唯一の方法として、愛と理解を選ぶべきだと訴えている。この言葉は、世界の平和と調和を築くためには、敵対関係を乗り越える勇気と希望が必要であることを伝えている。

この言葉が述べられた背景には、冷戦やベトナム戦争などの国際的な緊張が高まる中で、暴力が常に解決策として用いられる状況があった。キング牧師は、暴力が一時的な成果を生むとしても、長期的な平和をもたらすことはできないと考え、敵対する者たちに対しても愛と非暴力で応じることが、持続可能な未来を築く唯一の方法であると信じていた。

現代においても、この名言は多くの示唆を与える。例えば、国際紛争や政治的対立、個人間の争いにおいても、憎しみではなく対話と共感を通じて問題を解決する必要がある。キング牧師のこの言葉は、愛が憎しみに打ち勝ち、平和と共存を可能にする唯一の道であることを思い出させる、普遍的なメッセージである

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