「芸術家の真価は、制作に向かう意志ではなく、彼が生み出す作品の優れた出来にある」
- 1225年頃~1274年3月7日
- シチリア王国(イタリア)出身
- 神学者、哲学者
- スコラ学の代表的存在であり、代表作『神学大全』を通じて、カトリック教会の教義と理性の関係を体系化した
英文
“The test of the artist does not lie in the will with which he goes to work, but in the excellence of the work he produces.”
日本語訳
「芸術家の真価は、制作に向かう意志ではなく、彼が生み出す作品の優れた出来にある」
解説
この言葉は、アクィナスが芸術家の価値と評価について述べたものである。彼は、芸術家がどれほど強い意志や情熱を持って制作に取り組んだとしても、最終的に評価されるのは作品の質そのものであると考えた。つまり、芸術家の努力や意図は大切であるが、作品そのものが持つ完成度や美しさが、芸術家の本当の力量を示すとする考え方である。
現代においても、この考え方は創作や仕事の評価基準として重要視されている。創作過程や意図がどれほど尊いものであっても、結果として生み出された作品の質がその人の価値を決めることが多い。アクィナスの言葉は、結果の品質が最終的にその人の仕事を評価する基準になるという厳格なプロ意識を促している。
日常生活においても、この教えは成果に対する責任や完成度の重視として役立つ。たとえば、プロジェクトや学業において、自分がどれほど努力したか以上に、他者に提供する最終的な成果物の質が重要視されることがある。努力や意図は重要な要素であるが、最終的には結果としての質や完成度が評価の基準となることを示している。
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