「生命の最高の表現は、自らの行動を自ら支配することにある。常に他者の指示に従っているものは、ある意味で死んでいるものと言える」

トマス・アクィナス
トマス・アクィナスの名言
  • 1225年頃~1274年3月7日
  • シチリア王国(イタリア)出身
  • 神学者、哲学者
  • スコラ学の代表的存在であり、代表作『神学大全』を通じて、カトリック教会の教義と理性の関係を体系化した

英文

“The highest manifestation of life consists in this: that a being governs its own actions. A thing which is always subject to the direction of another is somewhat of a dead thing.”

日本語訳

「生命の最高の表現は、自らの行動を自ら支配することにある。常に他者の指示に従っているものは、ある意味で死んでいるものと言える」

解説

この言葉は、アクィナスが自主性と生命の本質について述べたものである。彼は、生命の最も高い形は自分の意思で行動を選択し、支配できることにあると考え、他者に依存するだけの存在は、生命の活力を欠いていると見なしている。この考え方は、自由意志や自己決定の重要性を強調し、真に生きることの意味を問うている。

現代においても、自己決定権や自主性は、人間の尊厳にとって欠かせない要素とされている。仕事や家庭生活、社会的な役割においても、自分で考え、行動を選択する力があることが、充実した人生を送るための基盤となる。アクィナスの言葉は、自律性が失われた状態での従属的な生き方が、生命の活力を奪うとする鋭い洞察を示している。

日常生活においても、この考えは自己成長や自己実現の基礎となる。例えば、自分の意思で目標を設定し、そのために努力することが、より豊かな人生を築くための糧となる。常に他者に頼るのではなく、自分で決断し行動する力を持つことが、真に生きていることを感じさせてくれる。

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