「全宇宙が本来、慈悲の活動をしている」

- 1900年2月11日~~1958年4月2日(58歳没)
- 日本出身
- 創価学会会長(第2代)、教育家、実業家、数学者
原文
「全宇宙が本来、慈悲の活動をしている」
解説
この言葉は、宇宙そのものが根本的に生命を育み、守り、助け合う方向に働いているという世界観を示している。ここでいう「慈悲」とは、単なる感情的な優しさではなく、生命の存続と調和を促す根源的な働きを指す。宇宙のあらゆる現象は、最終的には生命を支え、発展させる流れの一部であるという考え方である。
戸田城聖がこのように述べた背景には、仏法における宇宙観と人間観の一致がある。仏教では、宇宙と生命は切り離せず、根本法則は慈悲の働きであると説く。戦後の混乱や冷戦下の不安定な世界情勢の中で、戸田は、人間社会の争いや分断を超えた普遍的な調和の原理を示すために、この言葉を用いたと考えられる。
現代においても、この視点は有意義である。例えば、自然の循環や生態系の営みは、相互依存とバランスの上に成り立っており、それ自体が生命を守る慈悲の活動と捉えられる。また、人間同士の助け合いも、この宇宙的な原理の一端を担っている。この言葉は、私たちが生きる世界を破壊ではなく創造の方向に導く価値観を再確認させるものである。
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