「勇気の本質は、危険に立ち向かうよりも、それに耐え忍ぶことにある」

トマス・アクィナス
トマス・アクィナスの名言
  • 1225年頃~1274年3月7日
  • シチリア王国(イタリア)出身
  • 神学者、哲学者
  • スコラ学の代表的存在であり、代表作『神学大全』を通じて、カトリック教会の教義と理性の関係を体系化した

英文

“The principal act of courage is to endure and withstand dangers doggedly rather than to attack them.”

日本語訳

「勇気の本質は、危険に立ち向かうよりも、それに耐え忍ぶことにある」

解説

この言葉は、アクィナスが真の勇気について述べたものである。彼は、勇気とは単に敵や困難に攻撃的に立ち向かうことではなく、危険や困難に耐え抜き、持ちこたえる力であると考えた。この考え方は、困難に直面した際に逃げず、粘り強く耐えることが、真の意味での勇敢さであることを強調している。

現代においても、勇気は自己の内面に向き合い、逆境に耐え続ける力として高く評価される。たとえば、病気や失敗、困難な状況に対して忍耐強く取り組む姿勢や、長期間にわたる目標に粘り強く挑み続けることが本当の勇気であると理解されることが多い。アクィナスの言葉は、耐えることが単なる受け身ではなく、強い精神力と自己の確立を表すものであることを示している。

日常生活においても、この教えは忍耐力や内面的な強さとして役立つ。たとえば、困難な人間関係や長期的な目標において、直面する問題をただ避けるのではなく、忍耐強く対応し続けることが、自分自身の成長や達成感をもたらす。真の勇気は、困難を受け入れ、それに耐えながら進んでいく中で培われるものである。

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