「もし船長の最高の目的が船を守ることであるならば、彼は船を永遠に港に留めるだろう」

トマス・アクィナス
トマス・アクィナスの名言
  • 1225年頃~1274年3月7日
  • シチリア王国(イタリア)出身
  • 神学者、哲学者
  • スコラ学の代表的存在であり、代表作『神学大全』を通じて、カトリック教会の教義と理性の関係を体系化した

英文

“If the highest aim of a captain were to preserve his ship, he would keep it in port forever.”

日本語訳

「もし船長の最高の目的が船を守ることであるならば、彼は船を永遠に港に留めるだろう」

解説

この言葉は、アクィナスが目的とリスクのバランスについて述べたものだ。彼は、船長の真の目的が船を無傷で保つことであれば、船を航海に出さない選択が最も安全だと考えるだろうと指摘している。しかし、船長の本来の使命は船を航行させることであり、目的の達成のためにはリスクを冒すことも必要だと示唆している。これは、何かを達成するためには、避けて通れないリスクや挑戦が伴うことを強調している。

現代においても、この言葉は挑戦することの意義を説いている。たとえば、目標を追求するためには、失敗やリスクを避け続けるのではなく、前進する勇気と覚悟が必要だとされる。アクィナスの言葉は、安全を追い求めるだけでは達成できない目標があること、そして成長には挑戦が欠かせないことを示している。

日常生活においても、この教えはリスクを恐れずに行動する勇気を促す。たとえば、失敗や困難を恐れて挑戦を避けるのではなく、自分の可能性や目標に向かって進む姿勢が大切である。安全だけを求めて留まるのではなく、成長のために一歩を踏み出すことで、豊かな経験と成果が得られる。

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